子育てを優先した働き方で美容師を続ける「ディプロへアーズ」の渡辺さん

2023年12月11日公開

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、地域に根差し幅広い客層から支持されている理美容店「ディプロへアーズ」の美容師、渡辺有希さんです。美容師を目指したきっかけや、子どもが生まれてから変化したライフスタイルについて、また今後の目標などをお聞きしました。

ディプロへアーズ美容師
渡辺有希（わたなべゆうき）さん
厚岸町出身。夫と小学2年生の娘と鶴居村で暮らす。子どもと一緒にいられる時間を大切にしたいと、パートで美容師に復帰。休日は、子どものお陰で登山やカヌーなど新しいことにもチャレンジ。親子イベントに参加するのも楽しみの一つ。

母の言葉をきっかけに、美容師の道へ

理美容店「ディプロへアーズ」で美容師として働く渡辺さんは、現在、子育てを優先にパートスタッフとしての働き方を選択。自分のペースに合わせたワークライフバランスで充実した日々を送っています。
美容師になろうと思ったのは中学3年生の時。進路相談で初めて将来について考えるも、やりたいことが見つからずにいました。そんな様子を見守っていた母親に、「小さいころから、髪の毛をいじるのが好きだったでしょ。美容師に向いているかもよ」と言われたのがきっかけでした。3歳にして長かった髪を自分で切ってみたり、小学校高学年には妹の髪の毛を切ってセットしたりと美容師になる兆候はあったと振り返ります。
高校を卒業後、釧路市内の理美容室に就職。働きながら美容師の資格を取得し、これまで研さんを積んできました。心が決まれば突き進むタイプの渡辺さん。自分に向いている仕事を、ここまで続けることができて「美容師の道を勧め応援してくれた、今は亡き母に感謝しています」と話します。

子どもファーストのライフスタイルに

性格的に専業主婦は向いていないと、すぐに復帰するつもりで産休を取得。しかし、子どもが生まれるとひとときも離れたくないと気持ちが変化します。フルタイムの勤務は無理、と美容師を辞めることに。子どもが一歳半を過ぎたころ、顔見知りだったオーナーから「空いている時間で働かないか」と声が掛かります。仕事のせいで子どもに何か我慢させたくないと悩みましたが、子育て優先の渡辺さんに理解があり、復帰を決めました。
アシスタント時代からシャンプーが好きで、褒められることも多かったそう。「サッパリした」「気持ち良くて寝ちゃったよ」の声がうれしくて頑張れたと言います。新しい技術や流行のサイクルが早い美容業界では、常にアンテナを張って情報収集するのがマスト。復帰後もSNSを最大限に活用しトレンドを勉強しています。
今後の目標は、ヘッドスパの資格を取ること。得意のシャンプーと合わせて「頭皮の悩みや体の不調を改善できるような施術のできる美容師になりたいと思っています」。子どもを優先しながら、美容師としてキャリアアップも目指します。