リモートワーク×飲食店経営で、やりたいことを実現。「カフェ＆居酒屋バンバンバン」の板さん

2024年5月13日公開 / 2024年9月27日更新

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、阿寒郡鶴居村にある「カフェ&居酒屋バンバンバン」を営む板藍佳さんです。高校卒業後すぐに起業し、現在は映像制作やマーケティングの仕事をしながら、飲食店経営を行っている板さんに、開業までの経緯やお店に懸けた想い、ご自身の働き方についてお聞きしました。

カフェ&居酒屋バンバンバンオーナー／板藍佳（いたあいか）さん
釧路市出身。高校卒業後起業し、株式会社VAN VAN VANの代表取締役に。キッチンカー事業から始め、2024年鶴居村で居酒屋＆カフェを開業。一方で映像クリエイターの顔も持つ。現在は鶴居村在住。趣味はスノーボードと旅行。

18歳で起業し、未経験から飲食業に挑戦

高校時代、板さんは映像制作会社への就職を希望していました。しかし、新卒・未経験では難しいと知り、進路に悩みます。そんな板さんの心を動かしたのは、尊敬する知人の「若いころの失敗は経験になる。思い切って起業したら」という言葉でした。18歳で起業を決意し、キッチンカー事業を始めます。
一方で、事業が軌道に乗るまでは、不安を感じることも。「友人たちが進学する中、私だけ停滞している気がしていました。けれど、自分のやりたい気持ちを信じて、他人との比較をやめたら焦らなくなったんです」。トレンドを調べに東京へ赴いたり、SNSでお店の情報を発信したりなど着実に行動し続けたことが、板さんの自信となりました。

その後、2年間続けたキッチンカー事業に区切りを付け、リモートで映像制作の仕事を始めた板さん。在宅で働ける一方、人と出会う機会が減った反動から「人とつながる場所を作りたい」と思うようになりました。そこで、在宅ワークの傍ら、今年3月に居酒屋とカフェをオープンしました。

フットワーク軽く、行動できる人間でありたい

週末の昼間はカフェとして、夜は居酒屋として鶴居村の人たちや観光客の「交流の場」となりつつある板さんのお店。かつてコワーキングスペースだった空き物件を、家族の力も借りながらDIYし、居酒屋のメニューもオリジナルで考えました。
カフェの看板メニューは、板さんが初めて食べた際に衝撃を受けたという「米粉クレープ」。「米粉ならではの食感や甘みはもちろん、小麦アレルギーなどの心配がなくヘルシーなのが魅力です」。今後も、新たなメニューを開発し、地元のお客様にリピートしていただけるお店を目指します。
平日はリモートワーク、週末は飲食店経営と多忙を極める板さん。しかし、「大変さよりも面白いほうが勝っています。これからも、やりたいことを素直に行動できる人でありたいです」と意気込みを語ってくれました。
取材を通して、仕事を一つに絞らず、その瞬間に引かれるものに取り組む板さんの生き方に「令和の柔軟な働き方」を感じました。