釧路では珍しい小動物専門店をオープン。幼いころからの夢をかなえた「Petit」オーナーの住吉さん

2024年7月8日公開 / 2024年7月10日更新

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、釧路市愛国にある小動物専門店「Petit」でオーナーを務める住吉亜希さんです。小さいころから夢だった動物を扱う仕事に就き、自身のお店を持つこととなった住吉さんに、お店を始めた経緯や、動物たちへの思い、今後の夢についてお聞きしました。

小さな動物のお店 Petit（ぷてぃ）オーナー住吉亜希（すみよしあき）さん
釧路市出身。夫と3人の子どもの5人暮らし。高校卒業後、足寄町で医療事務に従事し、結婚を機に地元釧路へ。チンチラを飼い始めたことがきっかけで幼少期の夢を思い出し、ペットショップに勤め始める。2024年5月に小動物専門店を自宅にオープン。プライベートでも動物の動画を視聴することが癒やし。

動物が大好きだった子ども時代。数十年ぶりに夢が現実に

「幼いころからの夢がようやくかなった」と笑顔で話すのは、小動物専門店を営む住吉さんです。動物番組は欠かさず観るというほど動物好きな彼女が、初めてペットを飼ったのは小学校低学年のころ。友人からハムスターを譲り受け、その可愛らしさに魅了されたと言います。
結婚後は、長年事務職に従事してきましたが、自宅でチンチラを飼ったことがきっかけで動物にかかわりたいという夢がよみがえり、2年前にペットショップで働き始めました。その中で気づいたのは、小動物の購入を要望するお客様がいるにもかかわらず、釧路管内に小動物専門店がほとんど無いことです。
ニーズがあると感じた住吉さんは、ペットの販売・繁殖に必要な愛玩動物飼養管理士の資格を取得。「『販売して終わり』ではなく、アフターフォローを充実させることで飼い主と長くコミュニケーションが取れるお店をつくりたいと思いました」。こうして、2024年5月に自宅スペースを利用して、自身のお店「Petit」をオープンしました。

大切に育ててくれる人のもとへ動物たちを届けたい

現在、お店で販売するのはデグー・チンチラ・モルモット・ハムスターの4種類。Petitでは、動物たちにできるだけストレスを与えないために、寝床となる干し草や餌の品質にこだわっています。受け渡し後も、適切な飼育環境で迎えてもらえるよう、お客様への事前説明も欠かしません。
同時に住吉さんは、愛玩動物飼養管理士の資格を生かしてハムスターとチンチラの繁殖も行っています。つい先日も、生まれたばかりのハムスターを見学にお客様が来店されました。今後は、お客様の多様な要望に応えるため、デグーやモルモットの繁殖にも挑戦するつもりだそうです。
現在は、自宅内に飼育スペースと商談スペースを設けていますが、将来的には店舗を構えたいと話す住吉さん。「私は、動物たちを大切に迎えてくれる方との縁を大切にしています。まずは動物たちの幸せを第一に考え、徐々にお店も軌道に乗せられたらうれしいです」。動物愛あふれる住吉さんの挑戦は始まったばかりです。