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○○ママの好きなこと・大切なこと ママも子供もゴキゲンになろう

2021年9月24日 公開 / 2024年10月24日 更新

子育てアドバイザー/實吉 麻姫さん

4児のママであり、子育てアドバイザーとして活躍する實吉(さねよし)さん。世界中を旅行したバックパッカーから、完璧主義のママに転身するも、ことごとく失敗。しかし今では「ゆるくゴキゲンな子育て」を掲げ、ママの気持ちが軽くなる子育て法を教えています。

現在は長男、次男、三男、末娘とご主人の6人家族。(提供写真)

バックパッカーから熱心なママに転身!


ーご結婚・ご出産まではどんなお仕事を?

私の身の上話はちょっと長いです(笑)。2002年に福祉専門学校を卒業後、アメリカ・サンフランシスコ近郊で1年ほど介護の仕事に就きました。翌年に帰国し、日本で3年介護士として勤務。その後再び海外へ行きたい欲求が強まり、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドやオーストリアへ。その後も東南アジアを転々としていました。

ー今のお姿からは想像がつかないですね!
元々、両親が厳しかったので、認めてもらうためにスポーツも勉強も人一倍頑張って、完璧を目指していました。アメリカに行ったのも自分の実力を試したいという理由からだったんです。 ところが海外に行くと、結構みんなテキトーというか、ゆるく生きているんですね(笑)。その影響で、それまで自分が決めつけていた価値観や、固めてきたルールなんていらないし、自由でいいんだと思うようになりました。帰国後には家族や友人からよく「変わったね」と言われたのを覚えています。


ー子育てはいつ頃から?

2008年に帰国した際、2年間遠距離恋愛だった夫に「結婚しないならもう1年旅に出たい」と話したところ、「じゃあ結婚して!」と言われてようやく日本に落ち着きました(笑)
1年後に長男を出産したのですが、初めは子育てが全くわからず、夫もすごく忙しかったので、図書館で育児の本ばかり借りて読んでいました。それで上手くいくかと思いきや、知識ばかり貯め込むうちに私の完璧主義が復活してしまいまして...。当時は「これまで散々好きな事をしてきたんだから、立派なママになって家族に尽くそう」と気を張っていたんですよね。

家事も育児も、もっとゆるくていい

ーどんなきっかけで変わったんですか?
うちの長男はとてもわんぱくっ子で、1歳の頃には外で5〜6時間遊び倒し。私もヘトヘトになるまで付き合っていたんです。その後に次男を妊娠したんですが、産婦人科で「お母さんが動きすぎ」と注意を受け、両親が長男の育児を手伝ってくれる事になったんです。それまで絶対に周囲に甘えちゃいけないと決めつけていたので、肩の荷が下りた瞬間でしたね。家事も育児も完璧じゃなくてもいい、海外での生活のよう、ゆるくていいんだと思えるようになりました。
現在は長男、次男に加えて、三男と末娘の4人を育てています。男の子が3人もいると、言うこと聞かないのなんて当たり前ですし、予想だにしない行動を取るんですよ(笑)。もうコントロールするのは諦めて、人の迷惑にならない限りは好きな事をさせるようにしていますので、今はだいぶ楽になりました。

ー現在はどんなお仕事やご活動を?
2014年に夫が起業した介護関連事業の会社で事務をしています。子育てアドバイザーは、末娘の出産した3年ほど前、周囲のママたちからよく子育ての相談を受けたのが活動を始めたきっかけです。育児もひと段落して気持ちにも時間にも余裕が生まれたので、昨年から本格的に活動を始めました。

子育てアドバイザーとして子どもの才能を発見するセミナーを主催。Instagramでは子育てのコツや、簡単なレシピも公開しています。(提供写真)

「ゆる育児」こそ、ママと子供の幸せへのヒント

ーこれからのご予定は?
来年の4月、認可外幼稚園を札幌市西区にある森の中で開く予定です。子供たちが自然の中でたっぷり遊び、学んで、ママにとっても癒しの場であり、学びになる環境をめざして準備を進めています。
私たち家族は元々、中心部のマンションで暮らしていたんですが、末娘の出産を機に緑の多い西区へ引っ越してから、自然豊かな環境での子育てがすごくいい事だと実感したんです。子供たちもいつも楽しそうで、小学5年生の長男は今でもずーっと虫を観察しています(笑)。最近では将来、生物学者になりたいと言い出して講演会などの活動をしているんですよ。

ー小学生で講演会ですか!?
そうなんです。長男の孝宗が昨年「札幌市生涯学習センターちえりあ」で、「地球を守るみんなの一歩」という環境問題のイベントを主催し、200人も来てくれたんですよ。街頭で環境保護を呼びかけながら歩く「スマイルマーチ」も行いました。どちらも自分からやりたいと言い出して、学校の先生や色々な人に声がけしたようで、ママはビックリでした(笑)。

小学生環境活動家としてデビューした長男、孝宗君の活動のため一緒にラジオ番組にも出演しました。(提供写真)

ーどんな育児を心がけたんですか?
自然の中で遊ばせたのに加えて、赤ちゃんの頃から絵本の読み聞かせをしてきたのも一因かと思います。成長してからも読書が好きで、生物から始まり環境問題や地理、歴史の本を読み始め、今では私とは比べ物にならないほどの知識量です。それから小学3年生の次男も、サッカー好きから興味が広がり、栄養学について学んでいます。読書は子供の知識欲を伸ばすのに最適だと思いますね。
思えば自分も散々好きな事をしてきたので、子供にも好き放題して欲しいんですよね。ママが好きな事をしていると、子供も自分の好きな事を見つけるんです。

ー新米ママへアドバイスをお願いします!
子どもにイライラしてしまったり、そんな自分にも自己嫌悪を抱いたり、というママも多いと思います。でも、自分を追いつめているのは子供じゃなくて自分自身なんですよね。「私、本当は何にイライラしてるのかな?」と原因を探ってみると、寝不足や疲れ、夫に理解してもらいたかったなど、自分の気持ちを整理できるので解決策に繋がりますよ!
私が大切にしているのは「ゆるく、ゴキゲンに」。育児って「あれもこれも」とプラスの発想に行きがちなんです。でも「しなくていい」というマイナスを増やせばきっと気持ちの余裕が生まれます。ママの幸せは、子供の幸せでもあるんですよ。

長男のアトピーをきっかけに、食事や自然環境の大切さも発信しています。

取材・撮影協力のお店: Misaki coffee&Roastary
https://misaki-coffee.com/

子育てアドバイザー/實吉 麻姫さん

實吉さんinstagram:@sane_maki
實吉さんが運営に携わる介護関連会社 | 株式会社グリュック:https://gluck-sapporo.com