ー現在までの経歴を教えてください
1983年伊達市で生まれ、高校卒業後は道南で会社員として勤務。その後、26歳の時に心機一転、小樽市の歯科専門学校へと通い、卒業後に小さなクリニックで勤めていました。7年ほど前、長女出産を機に退職しています。それからは少しでも家計の足しになればと、書道教室や衛生用品のネット販売をしていて、DIYを始めたのは2年ほど前からです。
ークリニックでは産休・育休を取得せずにご退職をされたんですね
実のところ、妊娠を職場に伝えた当初は産休後に復帰する方向で話がまとまっていたので、休みの合間を縫って必死で保育園探しをしていました。ところが数週間後に「やはり子供の都合で出勤できなくなると支障をきたすので、退職して欲しい」と告げられ、急遽退職する事となってしまったんです。
ーそれは大変な目に...。それからなぜDIYを始めたのですか?
初めは家事や育児をしている中で生まれた「散らかった家を片付けたい!」という悩みでした。既製品だとサイズや機能、価格の面で自分や家にぴったりの物は存在しないですから、自分で作るしかない。それで棚を作ってみたところ、案外うまく出来たんです。
ーいきなりの挑戦ですね
私の祖父は漁師をしていたのですが、自分で家を建てるほど器用な人でした。また母も私の洋服をいつも作ってくれていたので、子どもの頃からものづくりが身近にあったんです。そんな理由から、自分にもDIYができるんじゃないかな、と楽観的にとらえていました。