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○○ママの好きなこと・大切なこと 夫婦でゆっくりと会話するのも大切な時間

2021年11月15日 公開 / 2024年10月7日 更新

momo HAIR MAKE/佐久間 奈々絵さん

カット技術の高さはもちろん、髪・肌にやさしいオーガニック素材を使ったカラーやトリートメントなども好評の「momo HAIR MAKE」。
オーナー兼スタイリストの佐久間奈々絵さんの細やかな気づかいとホスピタリティ、心地良い空間にも出会える素敵なサロンです。
一児のママでもある彼女に、日々の仕事や子育てについてお聞きしました。

▲「momo HAIR MAKE」は、マンションの一室とは思えないほどおしゃれ!

▲店内にはドライフラワーがズラリとディスプレイされています。

出産の10日前までは、「臨機応変」に開店。


ーうわぁ。おしゃれ。ドライフラワーも素敵ですね。

ありがとうございます。お客様にいただいたお花をドライフラワーにして吊り下げていくうちに、お店の一角を飾れるくらい増えちゃいました(笑)。

ー開店はいつごろですか?
私が32歳のころなので...6年前くらいですね。


ーそれまではずっと札幌でスタイリストを?

いえ、高校卒業後、フリーターとしてお金を貯めてから、イギリスの美容室で働かせてもらいました。
ずっとヘアメイクの本場で経験を積んでみたいとあこがれていたんです。
私が飛び込んだ美容室は美容師育成のスクールも運営していましたし、見習いとしてカットもさせてくれるありがたい環境でしたね。
ーへぇ!すごい!イギリスにはどれくらい?
2年くらいです。ただ、向こうはカットはカット担当、カラーはカラー担当というように分業化されているスタイル。
もともと独立志向が強かったこともあり、カット以外のスキルも身に付けなければ開業が遅れると考え、札幌に戻ってきました。
Uターン後は私が髪を切ってもらっていた美容室で働き、独立したというのが大まかな流れです。

ーなるほど。結婚・出産は独立してから?
そうですね。35歳で結婚し、36歳で出産しました。

ーお店にはいつまで立っていたんですか?
本当は出産予定日の1カ月前からお店を休もうと思い、web予約の受付は停止していました。
でも、常連さんから直接LINE をいただくと、「まだいけるよな」って、ついつい働いてしまって(笑)。
臨機応変ではありますが、何だかんだ出産の10日前までお店に立っていました。

佐久間さんの素敵な笑顔や楽しい会話も、リピーターが多い理由の一つです。

哺乳瓶がイヤ。けれど、意外な解決策が!?

ー出産に伴う不安はありましたか?
体調は安定していたので、仕事への不安が中心でしょうか。
どれくらいで復帰できるんだろうかとか、お客様に忘れられてしまわないかな...とか。
自分一人のお店なので、働き方にある程度の自由がきく反面、雇用されていることの安定性にもメリットがあると痛切に感じましたね。

ー実際はどれくらいで復帰しましたか?
産後2カ月くらいから、1日に一人ご予約を受けるようになりました。
幸い、両親も札幌市内に住んでいるので、子どもの面倒を見てもらえるのも大きかったです。
産後5カ月には保育園に預けて働き始めるようになりました。

ー保育園に預けてからは順調に?
う〜ん...ちょっとの間だけ大変だったかもしれません。
子どもは母乳とミルクの混合栄養で育てようとしていましたが、哺乳瓶だと全然飲んでくれなくて。
保育園でも状況は変わらなかったので、お腹がすいてしまう関係から長く預けることができなかったんです。

▲公園でお子さんとシャボン玉を楽しむ佐久間さん。実に楽しそうな笑顔!

ーそれは仕事中も不安ですね。
はい、お腹をすかせて泣いているんじゃないかって、気が気じゃなかったです。
ただ、保育士の方がコップでミルクを飲ませてみたところ嫌がらなかったようで、わりと早く解決することができました(笑)。

ー(笑)。それは良かった。今は急な「お迎えコール」などにどう対応を?
お客様のご都合がつけば私が迎えに行ったり、夫も自営業なので任せたり、お互いにカバーしています。

「育てる楽しさ」から芽生えた植物愛。

ーお子さんが生まれてから変化は?
私は子育てがとにかく楽しくて、別の「育てる」にもトライしてみたくなりました。
大それたものではないのですが、具体的にはお店の観葉植物。
本来は水だけで育てるインテリア用で、大きくしないものなんですが、敢えて土に植え替えて肥料をあげるとグングンと幹が伸びていくんです(笑)。
天気が良い日にバルコニーに置いておきすぎて日光で葉が焼けたというような失敗もありますが、手塩にかけると応えてくれるのが子育てにも共通していると感じています。

▲「添え木はただの長い棒なのでおしゃれなものを探しています(笑)」

▲観葉植物を手入れする佐久間さん。植物愛がにじんでいます。

ーそれでお店に植物が多いんですね。プライベート面ではどうですか?
そこまで大きな変化はありません。
ただ、自分の中に譲れないポイントがあるんだと明確に分かるようになったかな。
例えば、大人の時間も大切にしたいというこだわり。
最近は子どもと一緒に食べるご飯はごくごく少量にして、寝かしつけた後に夫と「大人用」の食事をとるようにしているんです。
夜遅くなったとしても、今日あった出来事や子どもの様子をゆっくりと話す時間は必要ですし、心がほぐれていく気もします。

ー確かに。話すことは大事ですよね。最後に思い描いている将来像を教えてください。
私の両親も商売をしていたので、小さなころは祖母がよく面倒を見てくれました。
小学校に上がっても自宅には必ず家族の誰かがいるという環境。
子どもにも同じように育ってもらうには、自宅兼サロンを開くのも良いだろうなって、ぼんやりと思い描いています。
自分の仕事を見てもらえるのも、何だかうれしいですしね。
とはいえ、まだまだ先の話なので、夢として聞いてくださいね(笑)。

momo HAIR MAKE/オーナー兼スタイリスト
佐久間 奈々絵さん

Webサイト:https://momo-wakuwaku.com/
Instagram:@nanalap