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○○ママの好きなこと・大切なこと 情報に惑わされずに自分のスタイルを貫いて

2021年12月6日 公開 / 2024年10月8日 更新

鈴木・リツコ・エイミーさん

カナダのトロント出身で、今は札幌に暮らす鈴木・リツコ・エイミーさん。
染め物や編み物、スケッチに木版画と、実に多くの趣味を楽しみながら子育てに向き合っています。日本とは文化や風習も異なる地で生まれ育った彼女から、出産や日常などにまつわる「違い」もお聞きしました。

▲エイミーさんが染めた布を手にニッコリ。色合いもキレイ!

母国とは異なる「ナチュラル」な出産が好印象。


ーエイミーさんのTシャツ、かわいいですね。自分で染めたんですか?

ありがとうございます。私が染めたものです。
カナダのトロントに住んでいたころ...10年くらい前から趣味で染め物を始めました。

ーきっかけはありましたか?
実は私の曾祖母が日本人で、日本の文化に興味があったんです。
私も英語の講師として2年間だけ愛媛に住んでいたことがあり、その時に和紙や染め物、リトグラフ版画にふれるようになりました。
故郷でも日本人とコミュニケーションがとりやすい国際交流図書館のような場所で、ライブラリーアシスタントとして働いたんです。

ーご主人と出会ったのはカナダ?

そうですね。
私はもう一度、日本に住んでみたいと思っていたので、結婚を機に彼の故郷である北海道で暮らすことにしました。

ー出産は札幌で?

近所の友人にすすめてもらった病院で娘を出産しました。ご飯がとってもおいしいと聞いたのが決め手です(笑)。
カナダでは無痛分娩や陣痛促進剤の使用が主流ですが、日本は自然分娩が大半というのはナチュラルで素敵なポイント。
向こうは1日の入院だけですぐに自宅に帰りますが、私は5日間くらい入院できたのもゆとりがあると思います。

▲娘さんのお名前は、日本好きのルーツでもある曾祖母の名前からとっているとか。

「主婦ができること」が貴重で楽しい経験。

ー日本での子育てはいかがですか?
赤ちゃんの薬がすぐにもらえなかったり、故郷ではおへそが乾いているほうが良いとされていますが、日本では毎日お風呂に入れたり。
ちなみに、カナダでは親と一緒に寝るのもNGなんです。

ーへえ!かなり違いがあるんですね。
そうですね。ただ、旦那が子育てに積極的で、食事も作ってくれますし、書類の手続きもしてくれるのでラッキー(笑)。
カナダの都市部では共働きが基本なので、「主婦ができること」がとても貴重で楽しいですね。
ただ、「パパの育休」に関しては短すぎると思います。向こうでは半年くらい育休を取るのも普通ですから。

ー子育てしながら趣味も続けられていますか?
う〜ん...娘のご機嫌なタイミングで染め物をしたり、編み物をしたり。
夫の協力があったとしても、やっぱりママの時間が少なくなってしまうのは万国共通です。

▲お気に入りの手帳には、エイミーさんの水彩画がたくさん。

「ラッピングママ友」を作りたい。

ー日本の子育て情報は参考にしていますか?
正直なところ、あまり参考にしていません。
情報があまり入ってこないからこそ、自分のやりたいようにやっています。
例えば、皆が同じブランドの抱っこひもを使っているからという理由だけで、流されてしまうのはもったいないんじゃないでしょうか。

ーなるほど。確かに娘さんをベビーラップしていますね。
ベビーラップは、赤ちゃんの健康に良いと聞いていますし、授乳にもメリットがあるスタイル。
最近はいろんな織布を買って、「まきまき」しています。
抱っこもおんぶもできますし、何よりアーティスティックでオリジナルな雰囲気を味わえるのもお気に入りです。
札幌で「まきまき会」を開いたり、「ラッピングママ友」を作りたい(笑)。

▲慣れた所作でベビーラップをおんぶスタイルに。

ー他にも、自分のスタイルを貫いていることは?
カナダやアメリカ、ヨーロッパではBLWという離乳食のスタイルが広がっています。
簡単にいえば、赤ちゃんが食べ物を選び、ピューレではなく細かくくだいた固形の食事を楽しむという考え方です。
家族が同じ食卓を囲むというのが素敵だと思っています。

ー日本ではあまり馴染みがありませんが、素敵です。
人に何をいわれても、私には私の生活スタイルがありますし、娘と一緒に過ごす時間を自分なりに大切にしたいと思っています。
出産に不安を抱えていましたが、実際に経験してみると楽しいことばかり。
もし二人目の子どもを授かったら、今度はもっと自分のスタイルが試せる「自宅出産」にチャレンジしてみたいですね。

▲最近はベビーラップ用の布を購入するのも趣味の一つになっているそう。

鈴木・リツコ・エイミーさん