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○○ママの好きなこと・大切なこと 自分は、自分の味方でいよう!

2021年12月16日 公開 / 2024年10月8日 更新

エブリデイサンデイ株式会社/代表取締役 髙橋さやかさん

「おいしい笑顔を育む」をテーマに2015年に創刊し、2021年はじめに惜しまれながらも休刊した食育フリーマガジン「mogmag(モグマグ)」。
その立ち上げはもちろん、取材から編集、デザインまで、すべてを担っていたのが一児のママでもある髙橋さやかさんです。仕事や子育てについて、そして夫婦間の「上手い」伝え方などをインタビューしました。

▲髙橋さんが編集長を務めた「mogmag」は24号目まで発行されました。

「こうあるべき」に縛られなくなったきっかけ。


ー「mogmag」創刊の経緯は?

私自身が娘の離乳食づくりに悩んでいて、周りに聞いても同じように辛かったり、迷っていたりするママが多かったことが創刊のきっかけです。
取り分けや旬の食材、レシピなどを掲載し、家族一緒の食事を楽しんでもらうことで、「おいしい笑顔を育んでいきたい」と思い創刊しました。
ー読者の反応はどうでしたか?
「離乳食を食べてくれない」「好き嫌いが多い」といった悩みを抱えるママから、「取り分けのことを知ることができて良かった」「mogmagのレシピなら食べてくれた」など、うれしいコメントも数多くいただけましたね。

ー髙橋さんのお子さんも、やっぱり離乳食をたくさん食べるようになった?
周りの人からは、娘が好き嫌いなく何でも食べられるとイメージされがちなのですが、かなり偏食で(苦笑)。
農家さんの収穫体験に出かけたり、苦手なものを細かく刻んで料理に混ぜたり、あらゆる手をつくしたのですが...
ーし、失礼しました...。
いえいえ、全然大丈夫です(笑)。私も、創刊当時は「正解」が欲しかったんです。
こういうモノを食べさせるには、こう調理するのがベストというように。
でも、さまざまな方を取材するうちに、当然ながら子どももママも一人ひとり違うんだと視野が広がりました。
子どもに好き嫌いなく食べてほしいという「こうあるべき」に縛られずとも、お互いに笑顔でいられることが何より大事だと考えるようになったんです。
ーそうした変化もあって休刊に?
それもありますし、いろいろな要素が重なって。
創刊当初とは考え方がシフトしてきましたし、コロナ禍によって人の動きが変わってきたタイミングで、フリーペーパーという形態も見つめ直さなければならないと思ってのことです。
今は夫と一緒に立ち上げた会社で、同じように取材や編集といった仕事に携わっています。

▲自宅の居間の一角に仕事用のスペースを確保。時々、娘さんが「提案」することもあるとか。

手紙でツライことを「見える化」する伝え方。

ー取材やデザインの仕事と子育てのバランスは取れていました?
いいえ、結構ツラかったです(笑)。
当時は夫も会社員で、帰りが早いワケでもなかったため、子育てはワンオペにならざるを得ない状況。
育児だけでも膨大なエネルギーが必要なのに、娘が寝ている時に一気に仕事を進めるのは至難の業でした。
ー誰かに頼ったりは?
私は長女だからなのか、何でも自分で解決しなければならないとか、しっかりしなきゃとか考えがちで...。
ただ、最終的にはさすがにムリだと思い、保育園や親戚にも頼るようになりました。
ーご主人の子育てへの参加は?
夫婦って、面と向かって話し合うとヒートアップしがちじゃないですか(笑)。
だからといってLINEで伝えても、なかなか返事がこないと気持ちが焦れてくるなど、すれ違いが起きちゃったり。
なので、私は「こんなふうに1日を過ごしてとてもツライ」ということを手紙でタイムラインのように仕上げて伝えるようにしていました。すると、夫も同じ目線で子育てをしてくれるようになってきたんですよね。
会社を立ち上げて、自宅で仕事をするようになってからは、より大変さを理解してくれるようになりました。

どんな時でもおもしろがれる家族に。

ーお子さんが生まれてから新しい趣味はできましたか?
う〜ん...あまり(笑)。
ただ、一緒に絵本を読む機会が増えたので、以前より読書に時間を使うようになりました。
ジャンルはビジネス書から小説、マンガまでさまざまで、少しだけ視野も広がった気がします。
月並みですが、ドライブや散歩で公園に行くと、自然にふれることで癒やされるんだと改めて気付くこともありました。
ーコロナ禍の過ごし方は?
昨年、どうせどこにも出かけられないなら、家の中を快適にしようと、娘と壁を塗ったり、観葉植物を増やしたりしました。

ーイイですね!最後にこんな自分になりたいという理想を教えて!
どんなことでも「おもしろがれる」のが目指す姿です。
私はもともとモノゴトをネガティブに考えがちで。
以前は具合が悪いのに休むことには罪悪感を覚えるなど、自分に対する「鬼コーチ」のようなところがありました。
でも、仕事や子育てを通して、「ダメなところも丸ごと受け止めて、私は私だから上手く付き合っていこう」と考えるようになってから変わった気がします。
自分が自分の味方でいることはとても大切。そのマインドがあると、ツライことも苦しい時も「おもしろがっていける」と思っています。

エブリデイサンデイ株式会社
髙橋さやかさん