しゅふきたアプリアイコン

主婦(夫)の働くをもっと応援

しゅふきたアプリ

しゅふきたは主婦の「働く」を応援する北海道の求人情報サイト

設定

○○ママの好きなこと・大切なこと 料理を通じて、内側に成長!

2022年3月18日 公開 / 2024年10月24日 更新

フードコーディネーター 菊田ゆりかさん

1歳の長男を育てながらフードコーディネーターとしてレシピ開発やテレビ出演など、幅広く活躍している菊田ゆりかさん。お手軽なレシピと飾らない雰囲気でママたちから人気を集めています。コーディネーターになるまでのことやご自身の育児のこと、料理への考え方について伺いました。

Contents

1.東京で思い返した、自らの原点
2.ママになって初めて、自然体の自分に
3.「笑えないなら、料理なんてしなくていい」

講師や料理撮影スタイリストとしても活動する菊田さん。最近はYoutubeの投稿にも挑戦しています

東京で思い返した、自らの原点


ーフードコーディネーターになるまでの経緯を教えてください!

紋別市で生まれ育ち、高校卒業後は札幌にある短期大学の食物栄養科へ通って栄養士の勉強をしていました。ところが、いざ学校で料理を学ぶと栄養士として働く意欲が無くなってしまい...バイト先で芸能事務所からスカウトを受けた事をきっかけに、タレントとして活動していました。

ー珍しい経歴ですね。そこからどうして再び料理の道へ?
きっかけは上京ですね。3年間、札幌でタレント活動をした後、一度きりの人生だと思って東京へ行ったんです。憧れを抱いていた都会暮らしでしたが、どうにも食べ物が口に合わずに悩む日々が続き...。当時は自分の料理の腕だって自信がありませんでした。「ひょっとして私、料理下手なのかな?」と再び試行錯誤しているうちに、ふと自分の原点が食にあるのではないかと思い直したんです。それから働きながらフードコーディネーターのスクールへ通い始めました。


ー小さな時からお料理をしていたんですか?

母親がいつも何か料理している人で、私も物心付いた時には兄と一緒に卵焼きを作っていた記憶があります。学校から帰ると母がよくホタテフライを揚げてくれていたのが子どものころの思い出です。記憶をたどると、温かな家庭の中心にはいつも料理がありました。


ーホタテフライ、さすが紋別(笑)。北海道へUターンしたのはなぜですか?

26歳の時に将来を考え始めると急に子供が欲しくなって、子育てを選ぶなら東京にいるのは現実的じゃないと思い始めたんです。


ー急ですね(笑)

私、飽きっぽい所があって(笑)。東京の生活も3年でひと区切りというタイミングで、今度こそフードコーディネーターとして働いていこうと決意したんです。

2021年11月に行われた、しゅふきたママLife主催「簡単・時短!かわいい味噌玉を作ってみよ〜!の会」で、親子でカンタンに作れる味噌玉づくりを教える菊田さん

ママになって初めて、自然体の自分に

ーどうやって仕事をスタートしたんでしょうか
札幌に戻った後は、自分を売り込みに出かけていきました。タレント時代にお世話になったテレビ関係の方々への声がけをはじめ、ビジネス交流会のような場所へも積極的に出かけました。その結果、TV出演が決まったり、兄とのつながりで「Baby Potage」(※)のレシピ開発のお仕事を頂けるようになったりと、少しずつですがお仕事が増えていったんです。

(※)株式会社Hokkaido Productsが開発した無添加・北海道産野菜100%の離乳食。紹介記事はコチラ

カラフルでかわいい「ベビポタ」のレシピは自らが撮影。お父様の影響で写真は元々趣味だったそう。(Instagramから引用)

ーその後、ご結婚を
はい、狙い通りと言っては悪いですけど、いい出会いがあったんです(笑)。2019年4月に結婚、翌年3月の妊娠を経て出産しました。

ーちょうどコロナが広がったころですね
そうなんです。出産前とはガラッと世の中が変わり、営業できる機会が減ってしまいました。その分、自分のレシピや撮影に関するセンスを高めたり、SNSでの発信力を鍛えたりすることに力を入れたんです。その結果、出産後のほうが仕事も増えましたし、自分が本当にやりたかった仕事に出合える機会がぐっと増えたと感じます。

ーレシピも変化したんですか?
かなり変わったと思います。私、ママになって初めて思い通りに行かない苦労を知ったんですよね。時間をかけた離乳食を作っても食べてくれるとは限らないですし、一生懸命作ったのにひっくり返されることだってあります。「私、フードコーディネーターなのに、どうして!」って(笑)。

ー主婦のレシピは「時短」が人気のキーワードですもんね
まさに、出産してから時短を心がけるようになりましたね。以前の私は料理イコール愛情表現と考えていたので、天然素材を使って時間も手間をかけて料理する「手作り至上主義」でした。しかし育児しながらでは、実際問題時間を掛けてもいられませんし、ちょっとラクをした料理を作ったら、案外夫や子どもに好評だった、なんて事が誰しもあるのではないでしょうか。そんな経験からある時、「手作りに愛情を感じて欲しい」というのは作り手側のエゴではないかなと気付いたんです。

インスタでは何気ない日の食事も公開。どの投稿も「おいしそう!」というコメントが並んでいます。(Instagramから引用)

「笑えないなら、料理なんてしなくていい」

ーかなり変化があったんですね
子どもが生まれて、ようやく自分の軸が出来たと感じているんです。今はアーティストになった気持ちで、レシピ開発もお料理の撮影にも取り組めています。色合いを見ても今のほうがずっと優しくて、自分でも「可愛い!」と思います。あと、自分自身が自然体になったかな。

ー確かにお話していて、とても自然体だと感じます。タレントのイメージとはちょっと違うような...
タレントをやっていると、カメラが回っている以上は演じたり、いい顔をしなくちゃいけない面は、どうしてもありました。でも今は、ありのままの私でいるほうがずっと幸せで、いいお仕事に出合えていると思うんです。

ー最後に、ママにひと言。
手軽な料理を作るのは悪いことではありません。どんなに手の込んだ料理を作るよりも、ママがニコニコしているのが一番です。家事で空いた時間を家族で過ごして、笑顔で暮らしてくださいね。笑えないなら、料理なんてしなくていいんです。

フードコーディネーター

菊田ゆりかさん

菊田ゆりかさんInstagram:@yurika_kikuta
ベビーフード用Instagram:@babyfood_yurika
菊田ゆりかさん:YouTubeチャンネル