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○○ママの好きなこと・大切なこと 心地よく暮らしを育む

2023年1月17日 公開 / 2024年10月8日 更新

1児のママ 森川里実さん

落ち着いた佇まいに、センスを感じる素敵なご自宅。「エシカル」や「オーガニック」というワードがとてもよく似合います。今回お話を伺ったのは、最近までこのご自宅で「腸活サロン」を開いていたという森川里実さん。現在はサロンを閉め、夫と7歳の長女、フレンチブルのサンタ君と穏やかに暮らしているという彼女に、これまでの歩みや暮らしのヒントを聞きました。

Contents

1.妊活を機に、内面の美やエシカルを意識する暮らしへ。
2.サロンを開業して気づいた、素朴で身近な幸せ。
3.大切なことは、いつも自分の内側にある。

妊活を機に、内面の美やエシカルを意識する暮らしへ。


ーご出身はどちらですか?

大阪府の枚方市です。地元・関西でアパレルの仕事をしている頃に転勤族の夫と知り合って結婚。何度かの引っ越しを経て7年前に長女を出産しました。

ーアパレルやブライダルなど、昔から美にかかわるお仕事をされていたんですね
おしゃれを楽しむことは今でも好きですし、素敵なことだと思います。しかし以前の私は表面的なことばかりにとらわれていて、必要以上にモノを買ったり、着飾ったりすることで心を満たそうとしていました。


ーいつから内面を意識するように?

結婚後にしばらく子を授からずさまざまな原因を探る中で、自分の体温が人よりも低い事に気付いたんです。食事や生活習慣について時間をかけて見直していくと体温も上がり、小さな不調も改善されていきました。そして幸いにも長女を授かることができました。
ヨガを始めたり、添加物をできるだけ避けたオーガニックな食事や発酵食品を取り入れたりと、今で言う「腸活」をはじめたのもこの頃です。表面的な美しさから内面的な美へと意識が変化していきました。


ー北海道に来たのはいつ頃ですか?

5年前、夫の転勤をきっかけに引っ越してきました。子どもが2歳の頃です。夫の出身地が小樽ですので、何度か来たことはありましたが、住むのは初めてでした。

▲「地球にやさしいものは、人にもやさしい」と森川さん。エシカルな暮らしを心がけているそうです。

サロンを開業して気づいた、素朴で身近な幸せ。

ー知らない土地での育児も大変ですよね
慣れない育児に加えて、雪国での暮らしがこれほど大変だとは思ってもおらず...。私は車の運転ができないですし、長女はなかなか寝ない子だったので出歩くにもひと苦労。気軽に話せる友人も少なく、寂しさを感じる日々でした。
でも、閉じこもっていても何も始まらない。自分から行動を起こさねばという思いで、好きなヨガをより深めようとヨガインストラクターの養成スクールに通うことにしたんです。こうして好きなことや興味のあることに参加していくに従って、たくさんの素敵な方々との出逢うことができました。

ーその影響で腸活サロンを始めたのですね
年齢や家庭、子どものいる、いないに関わらず、自由に挑戦する方々と出会う中で「自分なら人のために何ができるだろう」と考え、これまでの経験を生かしてオープンしたのが腸活サロンです。
ー実際にやってみて、いかがでしたか?
大変なこともありましたが、お客様との時間はとても楽しくて、私の方がパワーをいただいているような感覚でした。身体の不調だけでなくさまざまなことをお話できる機会も多く、お客様のお一人おひとりが私にとってはかけがえのない存在となりました。

ー最近になって営業を辞められたとか。
お仕事が充実していく一方で、家族との時間が減ってしまう。さらに不器用なのにこだわりが強い私は、お仕事以外のさまざまなことに時間をかけられなくなっていることを不満に思いながらも、どこか蓋をして過ごしていました。
当初は「誰かの幸せのために」という想いで始めたサロンでしたが、ある時に、一番大切な自分の幸せを後回しにしていることに気づいたのです。このままではたくさんの人どころか、目の前の人の幸せにも力を使えなくなってしまう。そう感じて、サロンを手放す決意を固めました。

ーそれで辞める決意をされたんですね。
お仕事と家庭、それぞれのバランスをどのように割り振りするかは、時期や状況、人によっても異なるかと思います。ですが今の私にとっての幸せは、素朴で身近な家庭であったと気づいたんです。自分が背伸びせず、等身大でいることが一番。それが誰かの役に立てることだと、私は信じています。

プラスチックの排出を減らすためにエコラップを使用しているという森川さん。自分が楽しく出来る範囲で、エコを心がけているそう。

大切なことは、いつも自分の内側にある。

ー今はどんな生活を?
改めて学んだことを生活に生かし、家庭での時間を楽しんでいます。また、人の考えをより尊重できるようになったと感じています。
例えば、夫は私が好んで選ばないものを食べることがあり、以前であればチクチクと言ってしまうこともありました。でも今は自分と異なる考えはできるだけ尊重し、受け入れていったほうが、考え方や楽しみ方が広がると考えるようになったのです。その中で一番自分に近い理想を見つけること。それが自己成長につながると思います。
ー北海道での暮らしは慣れましたか?
昨年の春から秋にかけては、日帰りで上川町にある旭岳で登山をしたり、美瑛町で藍染め体験をしたり、当別町の農家さんの田んぼで自然栽培の米作り体験をしたりと、道内各地でさまざまな経験をしました。自然の中は素晴らしい景色が広がり、とても贅沢な環境にいる気持ちになります。
もちろん雪の時期は大変と思うこともありますが、スキーや読書、子どもと色々なものを作るなど、冬ならではの時間も楽しめるようになりました。四季の過ごし方や楽しみ方も身についてきたのかもしれません。

ー新米ママに向け、アドバイスをお願いします
現代はすごく情報社会。スマホ1つでさまざまな知識や情報が手に入りますし、SNSで見る人々はすべてがキラキラして見えます。そんな情報から得られることや、人から影響されることも多いですよね。
でも、大切なことは常に自分の内側にあるんです。人と比べず、自分が心地よく暮らすことが一番。その姿勢が子どもにも良い影響を与えると、私は信じています。

1児のママ
森川里実さん

森川里実さんinstagram:@sato.seed