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○○ママの好きなこと・大切なこと ママが子ども達に「今」を思い切り楽しむ姿を

2022年11月18日 公開 / 2024年10月8日 更新

オンラインサロン運営・キッズヨガ講師ほか 増山千尋さん

3児の母でありながら、ママ向けイベントの企画やオンラインサロン運営、キッズヨガ講師など、多岐にわたる活動を行っている増山千尋さん。「後悔しないように生きたい。今やらないと"いつか"は来ない!」という増山さんのエネルギッシュな毎日に迫ってみました。

Contents

1.初めての土地で出産、育児。療養での学び。
2.主催者へ直談判!?自身のイベント企画へ
3.今を大切にしたいという思いと、家族の支えが原動力

初めての土地で出産、育児。療養での学び。


ー元々は保育士をされていたんですよね?

短大で保育士の資格を取り、地元・小樽の保育園で働いていました。担当していたのは乳幼児のクラスです。

当時はまだ結婚もしていませんでしたが、子どもたちのお母さんと日々やり取りをする中で、育児への不安や悩み、ストレスを抱えている方が多いことを肌で感じ、もっとお母さんたちに向き合えたらと思ったことが、今の活動の原点になっています。

ーご結婚は21歳の時。
主人とは同い年で、高校は違いますが、地元が一緒です。高校1年時から付き合っているので、もうずいぶん長く一緒にいます。主人が就職を機に地元を離れることになったので、私もそれに付いていく形で仕事を辞め、その後すぐに一人目、長男を出産しました。

現在は長男(12歳)、長女(10歳)、次男(7歳)、ご主人との5人暮らし

ー初めての土地での出産、育児は大変だったのでは?
大変と言えば大変でしたが、当時はまだ若かったですし、子供を連れてどこへでもアクティブに出かけていくタイプだったので、あまりツラさは感じませんでした。近所のママ友を巻き込んでクリスマス会を企画したり、自分なりに楽しんでいましたね。それに、長男が1歳半の時に長女が生まれているので、泣き言を言ってる場合ではなかったというか(笑)。

ーお子さんの発達が気になったのはその頃?
長男が2歳を過ぎた頃、同世代の子供と比べて発語が遅いなと感じたんです。ひらがなや数字、好きな車の名前などはびっくりするくらい覚えが良いのに、他人にはほとんど関心を持たず、黙々と一人遊びを続ける感じで...。

ーその後、療育に力を入れるようになったんですね。
長男のためになればと、さまざまな医療機関や支援施設を訪れて療育の知識を増やしていきました。知れば知るほど興味も増して、担当してくれた作業療法士さんにたくさん質問して、自宅で実践。学んだことはすべてノートに記録していました。

当時は、今のような活動をすることはまったく考えていませんでしたが、心のどこかで、「今学んでいることは、健常児の育児にも役立てられることが多い」とは感じていましたね。

主催者へ直談判!?自身のイベント企画へ

ー今のような活動を始めたきっかけは?
次男(3人目)が生まれて7カ月で保育園に預け、近くのカフェでアルバイトを始めたんです。そしたら毎日が楽しくて楽しくて、アドレナリンが出まくりというか(笑)。

結婚前には接客のアルバイトもしたことがあったので、カフェでもいろんな仕事を任せてもらえるようになり、その延長線上で、「もっといろんなことをやりたい!」って気持ちがあふれてきたんです。

ヨガとベビーマッサージは出産前からやっていて好きだったのでこのタイミングで資格を取得。その後、出張マッサージを始めたのが最初ですね。
ー周囲の反応は?
カフェの仲間やママ友は「もっといろいろやってみなよ!」って応援してくれていました。主人は最初は「そんなことできるの?」って半信半疑だったようですが、今ではすごく応援してくれて、「オレにできることない?」なんて声もかけてくれます。

ーその後はどう活動が広がっていくんですか?
たまたま参加したママ向けイベントで、盛り上がっている人たちがいる一方、一人で参加している子連れのママが、ちょっと寂しそうにしている様子が目に付いたんです。それを見て、私のベビーヨガを一緒にできれば、一人で参加しても楽しんでもらえるのにと思い、主催者のもとに「こんな活動をしているのですが、出店できませんか?」と直談判に行きました。

ースゴイ行動力!
今思えば、ホントですよね(笑)。そしたら主催者の方も、それはぜひと言ってくださり、次のイベントの際に声を掛けてもらえるようになったんです。

ーイベントではどんなことを?
「ママも一緒に笑顔で楽しむ」をコンセプトに、ヨガとベビーマッサージとリトミックを掛け合わせた、発達を促すレッスンを0歳〜未就園児さん向けに行っていました。

ーその後、自らイベントを主催するようになったとか?
何度かイベントに参加するうちに自信が付いて、自分ならもっとこうするのにって、いろんなアイデアも浮かんできたんです。もともと周りを巻き込んだり、みんなに楽しんでもらえるように盛り上げたりすることが大好きなので、必然的に自分で主催したいと思うようになり、2019年に開催したイベントでは300人もの親子が集まってくれました。

「今を大切にしたい」という思いと、家族の支えが原動力

ー300人はスゴイ!オンラインサロンを始めたのはコロナの影響?
そうですね。人が集まるイベントは難しくなり、しばらくはマンツーマンの出張ベビーマッサージをメインにしていたんです。そこでママたちといろんな話をするうちに、旦那さんのことや子供の発達のことなど、さまざまな不安を抱えているママたちに、私の経験を直接伝えていけたらと思うようになり、オンラインサロンをやってみることにしました。

ーやってみてどうでした?
私が想像していた以上に参加してくれた方々が喜んでくださり、内面から変わったといえるくらいポジティブになった人が多かったんです。中には自分で起業をするっていう人も出てきて、それがきっかけで、自分でビジネスをしたい人向けの講座もスタートしました。場所に縛られないオンラインのメリットも生かし、私がこれまでに知り合ったさまざまな分野の方にゲスト講師も依頼しています。ここからいろんな輪が広がっていけば良いなと思ってるんです。
ー今はキッズヨガにも力を入れているんですよね?
今の子ども達の運動不足や、呼吸の浅さからくる姿勢の悪さをキッズヨガで改善できるんです。スポーツをバリバリするのも素敵ですが、体だけじゃなく心と向きあえるのがヨガの良いところ。体をゆるめることや呼吸を整えることで、子ども自身の心の落ち着きも出てきます。最近は現役保育士さんやママ向けの活動をしている方にも、心と体の土台を育む方法として、キッズヨガを伝えています。

ーアクティブに活動する増山さんの原動力は?
「今を大事にしたい」っていう気持ちだと思います。私は小学生の時に母を亡くしていて、母に対してもっとできることがあったんじゃないかと、今でも思うことがあります。そういう後悔はもうしたくないし、「いつかやろうと思っている...」の「いつか」は来ないっていうのが私の考え。やりたいことは「今やる!」という気持ちで日々を過ごしています。

もちろん、家族の支えもすごく大きいです。発達に不安があった長男も今ではすごく活発になり、長女と次男と3人で私の仕事を応援してくれています。長女はよくキッズヨガのアシスタントもしてくれます。旦那も積極的にイベントの撮影係を引き受けてくれたりして、私個人というより、家族全員でこの仕事に取り組んでいる感じですね。

「長男は周囲も驚くくらい活発になり、小学校最後の運動会では応援団長を努めました」

ーこれからの夢や目標を教えてください
どんな子どもにも「個性があってが当たり前」という社会になり、心も体も豊かな子ども達が増えていけばと思っています。そのためにはまずママが笑顔になることが大切なので、人と人とのつながりや出会いの輪を広げていくことが目標。子育てをしていてもステキな活動をしている人はたくさんいますので、そのことを多くのママに知って欲しいんです。ママたちの「上」じゃなくて「横」に立つ。そんな存在でいたいと思っています。

今年からママ向けイベントも再開。この時は150人ものママが参加し、大盛況だったとか。

オンラインサロン運営・キッズヨガ講師ほか
増山千尋さん

増山さんInstagram:@mam.lien_chii