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○○ママの好きなこと・大切なこと ママのご機嫌が世界を救う

2023年1月27日 公開 / 2024年10月25日 更新

訪問保育ひかり 川田由紀さん

皆さんは「訪問保育」をご存じでしょうか。今回ご登場の川田さんは、中学1年生の長男と小学2年生の双子姉妹を育てながら、フリーランスでの訪問保育士と美容品の販売員のWワークをしているワーキングママです。独立のきっかけやご自身の子育てについて伺いました。

Contents

1.子どもだけでなく、ママも助ける訪問保育士。
2.鏡を見るのが楽しいと、毎日が楽しくなる。
3.子どもにやさしくなるために、自分の時間をつくる。

子どもだけでなく、ママも助ける訪問保育士。


ーご自身について教えてください

函館生まれの札幌育ちで、市内の短大を卒業後から2022年春までの24年間、主に公立保育園で保育士として働いていました。関わった親子は1,000人以上です。

ーベテランですね...!でもなぜ、独立しようと思ったのでしょうか
24年間忙しく働いていたので、自分の子育てを優先したいと思ったのが理由の1つです。
もう1つが、実は私も下の娘2人がゼロ歳の時から訪問保育を利用していて、保育士さんに何度も助けられました。その経験から、今度は自分がママを助ける立場になりたいと独立を決めたんです。


ー「訪問保育士」とはどんなサービスなのでしょう?

認可外ではありますが、ゼロ歳からでも見てもらうことができますし、1、2時間という短時間からでも利用できるのがメリットです。
あと、プライベートに近い感覚だからこそ、ママに個人的なアドバイスをしたり、おすすめのお店を紹介したりと、ママへ向けたサービスができるのも大きな特徴ではないでしょうか。実は今のところリピート率は100%なんです。

2022年10月、オンラインコミュニティ「hug*cafe club(ハグカフェクラブ)」の交流会に参加。

ーどうやって利用できるんでしょうか?
「訪問保育ひかり」という名前でサービスを行っていまして、ウェブサイトを見た方がInstagramのDMや公式LINEでのお申し込みくださるケースが多いです。区役所の方の話によると、厚別区で登録しているベビーシッターや訪問保育士は私だけらしく、このエリアではこれから拡大していくサービスとなりそうです。

ーイベントの企画なんかもされているとか?
私とイメージコンサルタント(似合う洋服やヘア、メイクを提案する職業)が組んで、ママ、子どもと4人でショッピングモールへ出かける「買い物シッター」というサービスも行なったこともあります。私が子どもの面倒を見ている間、ママはイメコンや友人と一緒に洋服選びや美容を目いっぱい楽しんでもらおうという企画です。

ーとっても楽しそう!
子どもだけでなくママにも寄り添って、できることはとことんサポートするのが私のモットーなんです。あとは、保育士経験を生かした育児講座や、メイク講座、ワークショップなんかも開催しています。

2022年6月、ブランチ月寒で行われたイベント「ミラトビ」では、「子育てなんでも相談室」を開設したそうです。

鏡を見るのが楽しいと、毎日が楽しくなる。

ーメナードのビューティーアドバイザーとしてもお仕事をされているとか?
はい、「メナードフェイシャルサロン厚別南」に所属しています。ただフリーランスのような扱いですので、店舗にいることは少なくて、保育と組み合わせてママに向けたメイクやエステをしています。

ー自由なんですね
とはいえ、知識や技術に関する研修やテストも受けていますので、サービスはきちんとメナード流です。メイクをするだけでなく、わかりやすく伝えること重視して「4歳でも分かるメイク術」なんて名付けています。デパートのコスメカウンターでメイクしてもらっても、いざ家に帰ると再現できない...なんて経験はありませんか?

▲メイクの施術をする川田さん

ーあるあるですね(笑)。メイクには以前から興味があったのですか?
実はごく最近なんです。それまでは保育士の仕事と子育てで手いっぱい。化粧もあまり上手にできなくて、写真に写るのも苦手意識がありました。でも40代になって初めて、何もケアをしなければシミができるという事に気づいちゃって。子どもとの写真も、きちんとお化粧をして写りたいなと改めて思い始めました。

ー自身よりも子どもに意識が向いていたんですね
今は子育てに余裕ができたという事もありますが、メイクを始めてから充実した気分が続いています。鏡を見るのが楽しいと、毎日が楽しくなる。そんなことに気づいたんです。今は自分も大切にしていますし、娘も「今のママがいい」なんて言ってくれますので、子どもにとっても良い影響を与えられたと思っています。

子どもにやさしくなるために、自分の時間をつくる。

▲「双子は双子だけで親しくなりすぎて、コミュニケーションが内向きになる傾向」と川田さん。それぞれの個性を尊重した別の子として育てることを意識しているそうです。

ーご自身の子育てについて教えてください
よく「保育士だから育児が得意でしょ?」なんて言われます。でも自分の子どもだからこそ気になってしまうことはたくさんあるし、できないことも多いんです。おまけに家には栄養士さんも用務員さんもいませんから、家事も自分で行わなければなりません。自分が出産して改めて、家事育児を一身に背負うママたちに尊敬の念が湧きました。

ー同じ経験があるからこそ、育児だけに専念できない難しさを理解できるんですね
お仕事の際に利用されるだけでなく、家事や用事などをまとめて済ませたいからとご利用くださる方も多いんですよ。実は訪問保育ひかりを利用されている方の中には、保育関係者や子どもに関わるお仕事の方も多くいて、そんな方に信頼して選んでいただける事もとても嬉しく思っています。

ー川田さんの場合、双子なのでなおさら大変だったのではないでしょうか
双子って行動も一緒なので、どうしても物理的な限界が出てきちゃうんです。泣くときも2人同時。途方に暮れた私も含めて3人同時に泣くこともありました(笑)。さらに長男の育児とも比べてしまって、「あの時はできたのに」という罪悪感も重荷となりました。

ーそんな育児がラクになったキッカケは何だったのでしょう?
長男や両親に加えて、やはり訪問保育や家事代行を利用して自分の時間をきちんと作るようにしたことです。私は「スタバでリセットする日」を作っていました。週に1度、たった1時間お茶をするだけで、家族に凄くやさしくなれたんです。

今は子供に「おかえり」が言える生活に満足しているという川田さん。「毎日、子供に『好き』と言うよう心がけているんです」

ー面白いアイデア!
子育てをラクにするには、自分がどうあるかが大切。自分以外でもできることは、素直にお願いしてみると良いでしょうね。

ーその経験が、今のお仕事にもつながっているんですね
私が行っている訪問保育や出張メイクは、「ママが『私』である時間」をつくるための1つの方法。
100%の育児、家事ができる完璧なママなんて存在しません。よく言いますが、一番大切なのはママの笑顔です。訪問保育や出張メイクを通じて、ママが笑顔で、一人の女性としていられる時間を提供すること。それが私の役割なんです。

ーありがとうございました!

訪問保育ひかり
川田由紀さん

訪問保育ひかり Webサイト:https://hikari-baby.com
川田由紀さんinstagram:@frrehoikushi_yukky
メナード 川田さんinstagram:@menard_kawata