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○○ママの好きなこと・大切なこと 癒やしは人生を豊かにする優しい魔法

2023年3月10日 公開 / 2024年10月8日 更新

プライベートサロン malie
リフレクソロジスト 荒谷かなこさん

厚別区のご自宅で、プライベートサロン「malie(マーリエ)」を営む荒谷かなこさん。現在はリピーターも絶えず、遠く東京からのお客様も訪れるという人気のお店ですが、開業したのは3人の子どもを出産し、育児に励んでいた38歳の時だったとか。「自分のように夢を追うママを応援したい」という荒谷さんに、これまでのことを振り返っていただきました。

Contents

1.満身創痍の状態から救ってくれた、魔法のようなリフレクソロジー。
2.夢を諦めきれないまま10年。はじめの一歩だけで世界は変わる。
3.心と身体が整ってこそ、明るくなれる。

柔らかな笑顔が素敵な荒谷さん。おっとりとしたお人柄からも癒やしを感じます。

満身創痍の状態から救ってくれた、魔法のようなリフレクソロジー。


ー早速ですが、リフレクソロジーとは何でしょう?

手足にある「反射区」と呼ばれる箇所を刺激することで、血行を促したり、巡りを良くしたりする健康法です。マーリエではこれに加えて、ホットストーンと呼ばれる温かい玄武岩を使った全身のトリートメントを組み合わせ、心身共に疲労からのリセットをするような施術を行っています。

ー気持ちよさそう...
やさしい力で温めながら解きほぐすので、施術中はほぼ全員が眠られます。最長の3時間コースでも足りないというほど、リラックス効果を実感して下さる方も多いんですよ。
ーどんなお客様がご利用されているのでしょう
毎月や隔月に来られるリピーターのお客様がほとんどで、旭川から毎月通われる方もいますし、どこかで噂を聞いたのか、遠い千葉や東京から来た方もいらっしゃいます。それから女性限定ですので、ママも多いですね。あるお客様は「ここに来た日は家族にやさしくなれる」「夫に(マーリエに)行ってきたことがバレる」とおっしゃってくださりました(笑)

ーリフレクソロジストを目指したきっかけは?
17年前、長男の出産がきっかけでした。当時、陣痛微弱で分娩が遅れて、まる2日間陣痛に苦しんだんです。一睡もせずに出産を迎えましたが、その後も母子同室だったので心身ともにボロボロの状態で...。

ーそれはつらいですね
そんな時に産後のケアとして、リフレクソロジストだという女性が病室に来て、ママ一人ひとりにマッサージをしていったんです。私もお願いすると、彼女に足をギュッと掴まれた瞬間、ふっと意識を失うように眠りに落ちたんです。

ーそんな驚きの体験が...
目を覚ました時、既に彼女はいなくなっていて、身体もまるで何事もなかったかのような状態にリセットされていたんです。「一体、リフレクソロジーって何!?」と、呆然としました。それから私も彼女と同じように、人が元気になる手助けがしたいと、興味を抱くようになったんです。

「マーリエ」はハワイの言葉で「穏やか」「静か」を意味するのだとか。

夢を諦めきれないまま10年。はじめの一歩だけで世界は変わる。

ー開業は7年前と伺いました
そうなんです。長男の育児をしているうちに、次男が生まれ、長女が生まれ...。「やりたい」と思うと同時に「ママだから無理」という考えが波のように打ち寄せてきて。「リフレクソロジストになりたい」という夢を心の奥底に眠らせたまま、育児や医療事務のパートに励んでいました。

ーはじめの一歩が踏み出せなかったんですね
子どもに「将来の夢は」と聞いた時「ママは?」と返されて、切ない思いがあふれてしまい涙を流したこともありました。
ー再び夢を追うきっかけがあったのですか?
ともに100歳を超えていた母方の祖父母が亡くなったことが理由です。自分にとっては生まれた時から側にいて、いなくなってしまうなんて想像も付かなかった2人でした。それから「死ぬまでに後悔はしたくない」と思い、自分が38歳の誕生日を迎えたその日に、リフレクソロジスト養成スクールへの申し込みをしたんです。

ー本当に色んなきっかけがあったのですね
壁を作っていたのは全て自分。でもたった一歩を踏み出すだけで、世界が一変しました。

ー勉強はどれくらいしたのでしょうか
実務と座学も合わせて1年ほど。リフレクソロジーだけでなく、ハンドマッサージやボディトリートメントなどさまざまなリラクゼーションを勉強。さらに起業の方法や、開業後の宣伝方法など、開業後のことまで気にかけてくださりました。

心と身体が整ってこそ、明るくなれる。

ー開業して変わったことは?
「ママになって10年かかって夢を叶えた」という話をすると、自然と活躍しているママ達との交流が広がって、イベントやワークショップに呼んでもらう機会が自然と増えていきましたね。

ーご家族との関係は
自分が充実した分だけ、優しくなれたと実感しています。あと、マッサージをきっかけにうち解けるなんて機会も増えました。マッサージはコミュニケーションの一つ。施術する側にもメリットがあるんですよ。

ー例えば?
長男、次男はいま思春期なので、私との会話を避けることも時々あります。でも「ハンドマッサージしてあげるよ」なんて言うと、まんざらでもない様子で手を差し出して、学校での出来事なんかを色々と話してくれるんです。思春期の男子がいるママはぜひ、お勧めします(笑)

ー今後は
練習のために母のマッサージを繰り返していたある時、「いつか介護する人を助けて欲しい」と言われたことがあったんです。今後は産婦人科や介護福祉施設など、心身の悩みを抱える人の所で施術を手掛けたいと思っています。まだまだ、夢は続きます。

ー最後に、メッセージをお願いします!
子育ては果てしなく続くように思えますが、あっという間。本当に気づいたら、子どもが大きくなっています。今しかない時間を楽しむために、毎日太陽のように明るい気持ちで過ごしてみて欲しいですね。
でも心と身体、両方が整ってはじめて上手くいきます。だからこそ、自分の癒やしも大切にしてくださいね。

ご提供写真

プライベートサロン malie リフレクソロジスト
荒谷かなこさん

荒谷かなこさんinstagram:@malie.kana