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○○ママの好きなこと・大切なこと ダンスで笑顔を届けたい!

2023年3月31日 公開 / 2024年10月9日 更新

ダンスインストラクター・エアリアルヨガインストラクター
小磯 麻里さん

札幌市内数カ所でフリーのダンスインストラクター、エアリアルヨガインストラクター、振り付けなどでご活躍中の小磯麻里さん。現在7歳の長男を育てながら、数多くの教室を運営しています。産前、産後で変化したことや、今後の目標などを伺いました。

Contents

1.母の優しさで続けてこられたダンス
2.出産後は「全ての子どもにやさしく」
3.運命を感じた、障害を持つ子へのレッスン

母の優しさで続けてこられたダンス


ー現在のご活動について教えてください

この会場で開いている「エアリアルヨガ」をはじめ、子どもから大人までのダンスレッスン、障がいを持つ子ども向けのダンス教室、シニア向けのフィットネス、それからアーティストの振り付けなども行っています。教室は週に15カ所ほど、教えている人数はトータルで80名ぐらいでしょうか。

ーエアリアルヨガとは何ですか?
「ハンモックヨガ」とも呼ばれるもので、天井からぶら下げた布を利用してポーズをとり、平衡感覚や体幹を鍛えることができます。小さな子どもでもできるヨガですよ。この教室は昨年(2022年)の春にハンモックをかけるための工事をした上で貸して頂けることになったんです。

▲(提供写真)

ーご出身は?
親が転勤族だったので、生まれは横浜で育ちは東京です。中学2年生の頃に札幌に転居して以降はそのまま暮らしています。

ーダンスはいつごろから?
8歳の時、親には内緒で友達と無料教室に行ってみたら面白くて。そのまま3ヶ月ぐらい通った後に、バレてしまったんですけど(笑)。でも母は私のやりたい思いを理解をしてくれたのか、そのまま続けさせてくれたんです。

ー良いお母様ですね(笑)。それからずっとダンスを?
そうです。転居するたびに新しい教室に通わせてくれて、高校を出た後も美容系の専門学校へ通いながらダンスを続けてきました。

ーはじめからインストラクターをしていたのですか?
いえ、アパレルや保険などさまざまな業種で働いていました。でも27歳の時、やっぱりダンスで食べていきたいと決意して退職。はじめは週に数時間だけジムのダンスインストラクターをしていましたが、やっぱりそれだけでは食べていけず、アルバイトをしながら活動していました。

ー苦労されてきたんですね。いつ頃からダンスだけで食べていけるようになったんでしょうか?
30歳の頃には週20本ぐらい教室を持てるようになりました。当時はまだ子どもがいなかったので、昼も夜もレッスンを開いていました。

出産後は「全ての子どもにやさしく」

ーご出産されたのは?
34歳の頃でした。ちなみに妊娠8カ月まで教室を開いていたんですよ(笑)

ーすごい(笑)
動ける妊婦だったんです(笑)。出産後も育児の面では同じマンションに住む母に預けたり、周囲のママが助けてくれたりと、おかげさまであまり苦しい思いはせず、3カ月でレッスンに復帰できました。
でも身体はやはり、元通りとはいきませんでしたね。「もっと動けたのに!」というもどかしさを抱えて、自由に動かせるようになるまで1年もかかりました。

ーレッスンで変わったことは?
出産前から親子向けや子ども向けの教室を開いていましたけど、産後にはガラリと子どもへの教え方や対応の方法が変わりましたね。ママの悩みも、子どもの悩みも自分事のように考えられるように。何より、子どもに優しくなりました(笑)

ースパルタだったんですか?
それは、もう。あくびやよそ見をしたら「やる気あるの!?」って(笑)。でも今はどんな子どもも可愛くなっちゃって、本気で怒れなくなりました。

ーちなみに、息子さんにダンスは?
週1でレッスンに参加しています。でも今は空手の習い事に夢中のようで...。あくまで子どもじゃなくて、一人の人間としての彼の意思を尊重しているので、できるだけ好きなことをさせてあげたいなと思っています。

運命を感じた、障害を持つ子へのレッスン

ー現在は障がいを持つ子どものレッスンもされているとか
はい。月に3回ほど、自閉症やダウン症などハンディを持っている子どもたちへ、デイケアとして出張レッスンをしています。

ー始めたきっかけは?
息子と教育テレビを見ていたら、障がいを持つ子どもたちが、すっごくイキイキと踊っていたんです。実際に自分でも教えてみると、一般の子たちよりもずっとエネルギッシュで、笑顔が絶えない様子に感激。「私はこのためにダンスをやっていたのかも」と思えるほどの運命を感じました。それからダンス療育指導員の資格も取得しています。

ー素敵なお話ですね
あと先日、小学校1年生から教えていた子が成人を迎えて、さらにダンスインストラクターになることが決まったと連絡をくれました。自分のことのように嬉しい瞬間。色んな苦労が報われた気がしますね。

ーダンスの魅力とは何でしょうか
自己表現、楽しさ、ステージの上でライトを浴びる感覚...と一言では言い表すことのできない魅力がありますよ。

ーこれからの目標は?
ダンスを通じて心のケアや人と関わる経験をさせてあげたいと考えています。子どもの教室の中には思春期特有の悩みを抱える子や、不登校の子も多くいるので、そんな子どもたちの力になれたらなって。

ーダンスでさまざまな力が身につくんですね
子どものうちから習うことで、礼儀やあいさつ、笑顔の大切さも身につくと思います。と偉そうに言っても、自分の子さえ上手くいっていないんですけどね(笑)。

ーやっぱり、教室の子と自分の子では違いますか
全然ですね。この間、家に帰るとカーテンレールが外れていました。もしかしたらハンモックヨガをしようと試みたのかもしれません(笑)。でも「それでいいんだ」と言い聞かせて、今しかない時間を楽しんでいます。

ーありがとうございました!

ダンスインストラクター・エアリアルヨガインストラクター
小磯 麻里さん

小磯 麻里さんinstagram:@mari.koiso