ー「北海道森林管理局」とは聞き慣れない方も多いかと思います。どんな機関ですか?
農林水産省に属する林野庁(りんやちょう)の北海道の国有林を管轄する機関です。道内各地に森林管理署があり、国有林の林業や保全にかかわる業務を行っています。
ー国家公務員でいらっしゃるのですね。どんな道のりを経てきたのですか?
千葉県で生まれ、小学生の時に父の仕事の都合でドイツへと移り住み、4年間をミュンヘン郊外ののどかな村で過ごしました。周囲を森に囲まれた豊かな環境でしたね。
ーそれで森林保全にご興味を
ドイツの学校でも環境問題を学ぶ機会もありましたし、日本にいる祖母が送ってくれた学習絵本で砂漠化について知ったり、テレビドラマで環境省のレンジャー(自然保護官)の存在を知ったりと、自然と環境保全に興味を抱くようになったんです。その後東京の農業系大学へと進学し、大学院を修了した2011年に林野庁入庁。翌年に北海道へと来ました。
ーこれまでどんなお仕事をされてきたのでしょう
北海道に来て数か月は札幌で希少植物の保全を担当。その後、弟子屈や足寄など各地の山林に入り国有林の管理活動を手掛けていました。夫と出会ったのは弟子屈町で、その後岩手、東京と異動があり、長男を出産して千葉の実家へ一時帰省。1ヶ月後に夫の転勤地である苫小牧に移り...。