ーご自身について教えてください
新潟生まれ札幌育ちで、大学を出た後は理学療法士に。20年近く病院や介護福祉施設で老若男女さまざまな方のリハビリをしてきました。2015年、39歳の時にダウン症の長女を出産し、現在は児童デイサービスの仕事をしながらスペシャルキッズのご家族に向けさまざまなサポート活動をしています。
ー立ち入った質問ですが、ダウン症を知った時のご心境は
妊娠当初は穏やかに過ごしていたのですが、22週目に突然「障がいを持った子が生まれます」と診断を受けました。当時は詳しい症状は分からず「筋肉か脳、心臓か骨のいずれか」という、大まかで調べようもない状態。ショックで、混乱し、不安で心が押し潰れそうになりました。
ーそれはお辛い思いを
ただ夫が明るく「どんな障がいを持つ子でも育てよう」と話してくれたことで私も背中を押され、出生前診断を受けずに出産する意志を固めました。その後、通常の出産より4週早い36週目、帝王切開で出産。顔を見てすぐに「ダウンちゃんだ」と気付きました。