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○○ママの好きなこと・大切なこと 「頼り愛」で、「孤育て」をなくしたい!

2023年5月2日 公開 / 2024年10月26日 更新

食と子育てのコンシェルジュ
中山 桜さん

3人の子どもを育てながら「食と子育てのコンシェルジュ」という肩書きで活動する中山桜さん。デリバリー型料理代行サービスの他、おいしく食べて綺麗を叶える講座の開講、子育てサロンの運営などを行っています。さまざまな活動をするきっかけとなった驚きのエピソードとは...?

3児の子育てを救ってくれた友達の手料理。


ー「お届け型お料理代行」とはどんなサービスですか?

料理代行を頼みたくても「家に他人を入れたくない」「掃除していないから」と利用をためらう方に向けて、サービス利用料金と食材費をいただいて、食事をお届けするサービスです。各家庭で異なるので一概には言えませんが、4人家族だと1週間分の夜ご飯を用意しています。2022年6月から始めました。

ーどんな方が利用されていますか?
子育てに忙しいママを中心に、月10組前後の方に利用いただいています。「朝保育園に送る前に余裕ができた」「献立を考える苦労がなくなった」とご好評を頂き、月に2、3回利用してくださる方もいるんですよ。


ー何をきっかけに始めたのでしょうか

3人の子どもの育児に追われている真っ只中、友人から「夕飯作ったから仕事終わりに取りにおいで」とたくさんの料理を用意してくれたことがあって、すごく救われたんです。以前から食に関心があったので、その出来事を機にサービスを思い付き行うようになりました。


ー3児の子育ては大変ですよね。

この数年間は本当に時間があっという間に過ぎていって、自分の時間という感覚がなかったですね。

食へ関心を持つきっかけとなったダイエット。

ー以前から食にまつわる仕事をされていたのですか?
いいえ、高校卒業後から警察官として勤め、その後は保険の営業など食とは関わりの無い仕事でした。

ー警察官ですか!とっても意外です(笑)。食に関心を持つきっかけは?
三男の出産後にはじめたダイエットです。実は私、三男の出産後に18キロの減量に成功しているんです。

▲(Instagramより引用)

ーマイナス18キロ!?
小学生の頃から柔道を習っていて、たくさん食べるのが当たり前の環境でした。昔から「着たい洋服を着られないのは当たり前」というコンプレックスがありつつも、食べるのが大好きでなかなか痩せることができなかったんです。その後結婚、妊娠を経て退職。出産のたびに体重が増えていき、徐々にコンプレックスも大きくなっていって...。三男の出産を機にダイエットを決意しました。

ーどんなダイエット方法ですか?
簡単に言えば、食事の量を変えずに、質を変えるという方法です。それまでの私がつくる食事は、大きなどんぶりもの1つ、ラーメン1杯といったように品数が少なく栄養バランスも偏ったものでした。
まずは品数を増やして適正なバランスに整えて、さらに添加物や調味料の選択もきちんと考える。体を冷やす食べ物がある時は体を温める食べ物も用意し、交互に食べるようにしたり、しょっぱい食べ物の後に甘い物が食べたくならないよう工夫したり...と、これ以上は講座で(笑)

ーですね(笑)。それで、食への考え方も変化したのですか?
ガラリと変わりました。「食べたもので心と身体ができている」という意識が強くなって、家族の食事まで気を配るようになったんです。その経緯もあるので、私の講座はダイエットを目的としたものではなくて、食事にまつわるお悩みや家族みんなの健康をサポートできるような内容にしています。

▲(Instagramより引用)

孤立をなくし、一人の女性として生きて欲しい

ー現在は月に1回、ご自宅で子育てサロンも運営しているそうですね。ご自身の経験から始めたのでしょうか
長男の出産直後、夫の転勤の都合で短期間だけ埼玉県の狭山市で過ごしたことがありました。生活施設がコンパクトにまとまった町で、たくさんの子育てサロンがあり、そのお陰で見知らぬ地でも孤立せずに育児をすることができたんです。札幌は広くて人口も多いだけに、サロンが点在していますよね。少しでも"孤育て"のママを減らすお手伝いができたら、という思いで自宅でサロンを開いています。

ーどんなサロンなのですか?
ゼロ歳からでも、ママだけ一人でも、子育てを終えた人でも、誰でも利用可能なサロンです。現在は月1回しか開いていませんが、週1回に増やし、将来は児童会館のような場をつくれたらと構想しています。私自身、幼い頃たくさんの地域の方に囲まれて育ったので、この場所が「地域の子育て」を復活できる場になればいいなあなんて。

ー他に今、取り組んでいることがあるとか。
婦人科検診の普及を目的にしたNPO団体「NIJI RIBBON」のお手伝いをしています(詳しくはこちら)。
子宮頸がん検診を受けた経験がある女性の中には、下半身を露出したまま診察台に上がることに恥ずかしさや恐怖を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。中には一度受けた後に「恥ずかしいから」と敬遠してしまう方もいますよね。しかし、それが原因で発見が遅れてしまっては一大事。抵抗を少しでも緩和するべく、検査用の紙パンツの導入などの働きかけを病院やクリニックに対して行い、一人でも多くの女性の命を救うべく活動しています。
ー新米ママに向けてアドバイスを!
子どもはあっという間に大きくなります。大変な時は一生続きません。つらい時はつらいと言っても良いですし、悩む時は一人で抱えず迷わず誰かに相談して、自分の時間を過ごしたい時も、迷わず両親や保育園に預けてください。

ーママになるとつい、「ママ」という役割に縛られてしまいますよね。
一人の女性としての時間を楽しむ権利は誰にだってあるし、悪いことじゃありません。存分にリフレッシュして、自分の時間を過ごしてください。私はお料理代行やサロンを通じて、頼り"愛"の育児を実現し"孤育て"をなくしていければいいなと思っています。

ーありがとうございました!

食と子育てのコンシェルジュ
中山 桜さん

中山さんinstagram:@mainichi__gohan