河原さんから出産祝いとして贈られ、大きな影響を受けたという「ぼく、うまれるよ!」(作・駒形克己、出版:ONE STROKE)
この本は子どもがどうやってこの世に生まれてくるかを描いた作品です。ページをめくるたびにとても温かい感情に包まれました。絵本って子どものためだけでなく、ママや大人のためのものでもあるんだ。そんな魅力を再発見させてくれた作品です。
また絵本は新しい作品だけが良いとは限らず、昔からのベストセラーが今も変わらず受け継がれていることも素敵ですよね。
ーご自身も絵本の読み聞かせをしてもらった記憶がありますか?
寝るときに布団で母が読んでくれた記憶がありますね。絵本の台詞として出てくる「ぎゅっ」とかの度に、母が抱きしめてくれたことを覚えています。子どもにストレートに感情を伝えるのって、ちょっと恥ずかしくもありますが、台詞を通じてコミュニケーションツールとしての役割も果たしてくれる。これも絵本ならではの魅力なのではないでしょうか。
ー話が変わりますが、ママの先輩アナウンサーも多いのでしょうか?
かつては出産したら退職される方も多かったので、実は先輩ママアナウンサーは身近にあまりいないんです。現在では働く環境も整備され、出産後のサポートも非常に手厚いので、実際に私は不自由を感じることはありませんでした。
ただ、どれだけ環境が整備されても、産休・育休中は「居場所がなくなってしまうのでは」という不安を誰もが抱いてしまいがち。私も今ではたくさんの後輩女性アナウンサーに囲まれていますから、今後は後輩たちが不安なく自分の望む将来を選択できるよう、「こんな働き方もあるんだよ」というひとつのモデルケースになれたら嬉しいです。