ーご出身はどちらですか?
北海道松前町です。函館の短大を出た後は保育士として勤め、5年目に結婚。その後、夫の転勤の都合で2016年に札幌に来ました。現在は「ゆきんこ」の活動をしながら保険会社の営業として働いています。
ー娘さんがリトルベビーとして生まれてきた時のことを教えてください
2018年の12月に妊娠して、7ヶ月経った頃に胎動が無くなったことに偶然気づいたんです。いつもお腹をポンポンと触るとぐっと押し返してくれたのに、その日だけ反応がなくて。「おかしいな」と思い病院へ行ったところ、羊水が減っていることが発覚し、緊急入院しました。それから1カ月後の妊娠8カ月で緊急帝王切開で出産。体重597グラムのリトルベビーでしたが、幸い命にかかわるような病気や障がいはなく生まれてきてくれました。
ー出産してすぐの娘さんのご様子は
わずかペットボトル1本分の重さしかない、小さな小さな身体。「本当にこんな小さな子が生きられるのだろうか」という不安でいっぱいでした。さらに生まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)に入ってしまい、抱くこともできない状態で不安はつのるばかり。初めて抱っこしたのは体重が1000gを超えてからで、退院には4か月かかりました。娘を見るたびに「ごめんね」という気持ちがあふれ、自分を責めてばかりの日々が続きました。