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○○ママの好きなこと・大切なこと 着物で願いを叶え、わたしを満たそう。

2023年9月15日 公開 / 2024年10月11日 更新

sayaキモノ着付け教室 月原 沙也香さん

小6の娘さんと小2の息子さんを育てる月原沙也香(つきはらさやか)さん(@saya.kimono.style)は、昨年春、ご主人の転勤で東京から北海道に越してきたばかり。東京で着付けサークルを発足させ、札幌でも着付け教室、着物・浴衣イベントなどを主宰しています。好きなことを仕事にするまでの道のり、今後の目標、子育てに対する考え方の変化についても伺ってきました。

Contents

1.大好きな着物を仕事に。
2.着物文化を伝承していくために。
3.ママが笑顔なら、子どももハッピー。

大好きな着物を仕事に。


ー着物が好きだという想いはいつ頃からありましたか?

20歳頃ですかね。独身の頃から着物が好きでした。着付けの本を買ってきて、独学で勉強して。着物や浴衣を着たときの高揚感・特別感が昔からとても好きでしたね。
ー着物を仕事にするまでの経緯を教えてください。
長女を出産する直前までは介護の仕事をしていました。やりがいを感じていましたが、子育てに専念するため退職を決意。しばらくは専業主婦をしていました。二人目を出産した後で子育てにも少し余裕が生まれて、自分の人生を見つめ直す時間ができたんです。「子どものことを一番に考えて過ごして来たけれど、私はこの先何をして生きていくんだろう。私の好きなことって何だろう」って。
真っ先に思い浮かんだのが着物でした。着付けを一から勉強しようと思い立ち、お教室に約2年間通いました。上手くできないと、涙が出るほど悔しくて。でもやっぱり好きだったので、できるまで何度も何度も練習しました。そんな私を見たお師匠さんが「そんなに好きならお仕事としてやってみたらどう?」と背中を押してくださったことがきっかけで、「着物部」という着付けサークルが誕生しました。

ー初めはサークル活動だったのですね。
公共施設を借りて、口コミで集まったメンバーで着付けを練習するところから始まりました。段々皆着られるようになってきて、そうしたらどこかへ出かけてみたいねっていう話になって。着物を着て、美術館や博物館へ行きました。浴衣で大きなクルーズ船に乗ったりもしましたよ。しだいにママだけではなく、お子様向けの着付け教室なども開催するようになりました。

子ども向けの着付け教室にて。「可愛い!」「このままお祭りに行きたい♪」と喜んでくれるととても嬉しくなるのだそう。

着物文化を伝承していくために。

ー現在北海道ではどのようなことをされているのですか?
「着物部」を改め「sayaキモノ」として、着付け教室を開いたり出張で着付けを承ったり、東京のメンバーを交えてオンラインで着物エピソードを語り合う「きもの雑談会」を開催したりもしています。月に1回程度、「親子で浴衣ランチ会」などの単発イベントも開催していますね。とにかく着物文化を多くの人に伝承していきたいという想いで季節ごとに様々な企画を考えています。
ー初心者でも参加できますか?
できますよ!単発のイベントはもちろん、着付け教室も、個々人のレベルや目標、やりたいことに合わせて完全オーダーメイドで開いています。もちろん、参加回数や時間帯もある程度融通がきくように考慮。着物って敷居が高いと思われがちなのですが、ワンピースを着るように誰にでも気軽に楽しんでもらえたらと思っています。

子どもにも大人にも人気の「うさ耳結び」。

ー今後の目標を教えてください。
これまでは主にママを対象にしてきましたが、もっと多くの人たちに向けて着物文化を発信していきたいと考えています。特に未来を担う子どもたちや、戻りつつあるインバウンドに向けた企画を考えていきたいですね。より多くの人に素晴らしい日本の文化を伝承していくことが今後の目標です。

ママが笑顔なら、子どももハッピー。

ー好きなことをされているママは、やはり素敵ですね。
私も初めからこうだったわけではありません。第一子が生まれた直後は良いお母さんでいようと、それだけに固執して頑張りすぎてしまったところもあります。何かにつけて「こうじゃなきゃいけない」「こうあるべき」という考え方にとらわれて、自分で自分を追い詰めてしまい、苦しくて仕方がない時期もありました。

ー「頑張りすぎ」から解放されたきっかけは何だったのですか?
子育てコーチングの先生との出会いです。先生の言葉はどれも胸に響きましたが、一番心に残っているのは「ママが笑顔なら、子どももハッピー」という言葉。その通りだなあと共感して、今でも大切にしています。私の笑顔の源はやっぱり着物。着物が大好きで、着物を着ていると幸せな気持ちになれる。私自身が幸せだと、子どもにも夫にも優しく接することができるから、家族みんながハッピーなんですよね。

「子育てとは自立を促すこと。口を出し過ぎず、手を出しすぎず、ぐっと見守りなさい」。なかなか難しいですけどね、と笑う月原さん。

ー子育て中のママや、子育てとお仕事を両立されているママに向けてメッセージをお願いします。
子育てって壮大な社会貢献活動だと思います。素晴らしいことだけれど反面大変さも当然ある。だから自分をいたわる、自分を癒やすことも忘れずにいてほしいなと思いますね。ママが楽しく自由に生きていくことが、家族の笑顔にもつながるから。自分が好きなこと、心から楽しめることがどんなことなのか、まずは思い起こしてみるための時間づくりから始めてみるといいかもしれませんね。

ーありがとうございました!

sayaキモノ着付け教室
月原 沙也香さん

Instagram:@saya.kimono.style