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○○ママの好きなこと・大切なこと 仕事も子育ても本気で!

2023年9月26日 公開 / 2024年10月11日 更新

株式会社enisia 沖田 翼さん

今回の「○○ママの好きなこと」は1年ぶりにパパへインタビュー。2022年に脱サラからの起業を果たし、現在子育てとの両立に奮闘しているという株式会社enisiaの沖田翼さん。起業のきっかけとなった出来事や、会社員時代からの変化、育児で心がけていることなどを伺いました。

Contents

1.恵まれた会社員生活からの起業。
2.子どもの変化を見逃したくない。
3.本気で育児に向き合い、見えてきたこと。

恵まれた会社員生活からの起業。


ーどんなお仕事をされていますか?

Webサイトの制作をはじめ、動画制作や各種広告物の制作、SNS運用代行やコンサルティングなど、広告・販促物のディレクションを中心に行っています。

ー起業のきっかけを教えてください!
大学を卒業後、新卒から3年ほどは自動車メーカーで営業として勤めていました。その後、求人媒体を発行する会社へ転職。環境に恵まれた会社員生活を7年ほど続け、結婚して長女も誕生するなど順風満帆な日々を送っていました。
でもある時に、大学時代の仲間から「Web制作の仕事を手伝ってくれないか」と連絡が来て。はじめは副業として休日や空いた時間にサポートを行っていましたが、次第に本業よりもそちらの仕事が面白くなってしまったんです。「これは自分でもできそうだ」と未来予想図が見えてきたタイミングで、思い切って起業することにしました。
ー会社員からの独立。不安はありませんでしたか?
会社員時代と似た事業内容でしたし、メンタルにも自信がありました。でもいざ実際の業務を始めてみると、打ち合わせをしていて知らない専門用語や足りない知識が出てきて。でも、そうこうしているうちに納期は迫ってくる...という現実に打ちのめされました。

ーそれは大変でしたね
生産性のない時間が不安で、ずっと何かをしていなければという感覚にも取り憑かれて。テレビや漫画をのんびりと見ることができない時期もありました。毎日遅くまで調べたり、勉強したりと必死でしたね。でも自分なりに理解できるまで動いていたら、少しずつ光りが見えてきて。手を差し伸べてくれる仲間や新たな出会いにも助けられて、人の優しさが身に沁みた時期でした。
ー奥様は独立を応援してくれましたか?
妻は妊娠した時からずっと家庭に入っているのですが、唯一の収入源である僕が会社を辞めて独立すると言った時、反対はせずに応援してくれたんです。でも、きっと不安だったと思います。あの時応援してくれた妻の勇気を称えたいです(笑)

ー会社員時代から変わったことは?
会社員時代は「商品」という決まった枠組みの中でしか動けなかったので、お客様の課題に存分に寄り添い、ある程度自由にご提案をできるのが大きなやりがいです。
もう1つは「何をやりたいか」というよりも「この人のために仕事をしたい」というのが僕の仕事のモチベーションになったことですね。これまでの人生で出会ったさまざまな人とお仕事をできるのが今、とても楽しいです。

ー新たな出会いも増えた?
そうですね。今年(2023年)の3月に法人化したんですが、それを薦めてくれた方も最近出会った方。既に沢山の仕事をお願いしたり、反対に頂いたり、そこからさらにご紹介をいただいたり...と次々とご縁が繋がって、人に恵まれていると実感しています。

子どもの変化を見逃したくない。

ー子育てのお話をお聞かせください。
保育士の妻と結婚したのが2018年で、2020年2月に長女が生まれました。会社員時代は家を出るときも帰った時も子どもが寝てしまっているなど、平日は寝顔しか見られないことも多かったです。子どもと関われない寂しさは常について回っていましたね。
その分だけ土日は子ども優先。以前までは趣味のバスケットボールの試合や打ち上げなどで大忙しでしたが、子どもが生まれてからは、試合参加も減らして。打ち上げも子どもが寝静まってから二次会だけ行かせてもらったりしています。

ー色々と我慢もしているんですね。
僕と違って、ママは24時間365日が仕事のような状態です。寝てても夜泣きすればすぐ起きてしまいますから、ちゃんと寝れていない。そんな状態で大切な命を育てるママには本当に頭が上がりません。
撮影:工藤圭右 Instagram(@keisuke_jpn_spk)
ー起業した今は育児参加できていますか?
今は会社員時代より時間の融通が利きますから、一緒にお風呂に入ったり、ご飯を食べられるようになりました。帰宅が遅くなってしまう時もありますが、子どもの着替えや歯磨きなど、その時できる事は何でもするようにしています。
実は妻から育児参加に関して怒られたり指摘されたりしたことが一度もないんです。その分、自分からやらないと。大切な妻のためですから。

ー起業をして良かったことのひとつですね!
もちろん会社という後ろ盾がないので大変なことはありますが、この点は本当に良かったと感じています。子どもは、いまが一番変化する時。その時期を見逃したくないんです。

ー育児と仕事を両立するモチベーションは
子どもがやりたいと言ったことを自由にやらせてあげたい。そのためにはやっぱり、お金が必要。子どもの存在が働くモチベーションになっていますし、その逆、仕事でたくさん稼ぐぞという気持ちが、育児の意欲にもつながっていますね。

本気で育児に向き合い、見えてきたこと。

ー育児で心がけている事はありますか?
奥さんの考えを第一に尊重しながら、さまざまな育児のコツを参考に子どもと関わっています。例えばハグするとお互いストレスが激減するだとか、汚い言葉やネガティブワードは使わないとか。子どもは本当に大人の行動を見ていますし、会話もよく聞いていますよね。「やばい」とか「〜じゃん」とか、ついふざけて使ってしまう言葉はやめるようにしています。
あと子どもが横にいる時、スマホで仕事をするのもできるだけやめました。

ーなぜですか?
ある時「一緒にいる時は全力で、本気で子どもに向き合ってみよう」と思ったんです。スマホを片手に仕事を気にしながら遊ぶのではなく、頭を切り替えて自分自身も子ども一緒になって同じ遊びに熱中してみました。その結果少しずつですが、「ママがいい」と言われることも減って、「パパやって〜」という"パパ指名"も増えていきましたね(笑)

ー(笑)
実は今、妻が2人目を妊娠中なんです。僕ができること、子どもにやらせてもらえることが増えると、今後ママの自由時間も作りやすくなりますよね。
取材後、第二子も生まれたそうです(撮影:工藤圭右 Instagram@keisuke_jpn_spk)
ー本気で向き合うと、子どもも自分も、奥さんとの関わりも変わったと。
仕事と育児との切り替えを意識してきちんと子どもと向きあうことで、子どもの気持ちや親子の関係、夫婦の関係など、たくさんの変化や新しい景色が見えてきました。仕事も育児も、「本気で向き合う面白さ」を体感できている毎日に感謝しています。

ーこれからの夢や目標は
子どもに関わる仕事です。最近、趣味のバスケで出会った知人から、小さい子から学生まで幅広く対象としたバスケのスキルアップ教室のお誘いがあって。こうした活動を広げて、いずれは子どもがさまざまな、貴重な体験をできるイベントなども企画・開催したいなという夢も広がっています。

ーありがとうございました!

株式会社enisia
沖田 翼さん

Webサイト:株式会社enisia