ー坂上さんがヘアメイクの道に進むことになったきっかけを、教えてもらえますか?
はい。高校生の時に通っていた美容師さんがお客さまをカットする姿がかっこよくて、美容の仕事に憧れたのがスタートです。でも、美容師にはなりたくなかったんですよね...。
ーどうしてですか?
お客さまの髪を切るのが怖くて(笑)。髪は切ったら元に戻せないので、絶対に失敗できない状況が自分には合わないなと感じたんですよね。ただ美容の世界へ憧れはあったので「ヘアメイクなら失敗しても直すことができる」と思い、美容専門学校のヘアメイクコースを選択し、美容の世界へ進みました。
ー卒業後は、ヘアメイク関連のお仕事についたのですか?
いえ、札幌の美容室で受付として就職しました。ヘアメイクの仕事を選ばなかったのは、自分や身近な人でもヘアメイクはできるので「仕事にしなきゃいけない」という、焦りがなかったのかもしれませんね。
ー確かに。ヘアメイクは日々関わってくることです。
老舗美容室を1年ほど働いて辞めたあと、偶然大手写真スタジオの求人を見つけたんです。ヘアメイクと撮影アシスタントの募集だったんですけど「面白そうだな」と思って、応募してみたんです。そしたら、受かって!この会社には、約10年いることになるのですが、充実した日々を送らせてもらいました。