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○○ママの好きなこと・大切なこと 「発育ダンス」で広い世界の扉を!

2024年5月21日 公開 / 2024年10月25日 更新

発育ダンス講師、こども発達&運動支援士® 元田あさみさん

札幌市南区、西区を中心に子どもの成長を助ける発育ダンス認定講師、こども発達&運動支援士®として活動する「あさみ先生」こと、元田あさみさん(@asami_dnc)。ご活動をはじめたきっかけや、ご自身の子育て、将来についてお話を伺いました。

Contents

1.引っ込み思案の性格から、コロナ禍を機に行動へ!
2.保育士歴10年でも、子育てには悩む日々。
3.発育ダンスの活動が、広い世界の扉を開いてくれた。

引っ込み思案の性格から、コロナ禍を機に行動へ!


ーまずは自己紹介から

江別市で育ち、札幌の大学を出た後は10年ほど保育士として働いていました。出産前に退職し、現在は発育ダンスの講師をしながら、3歳の長男、3ヶ月の次男と夫の4人で暮らしています。

ー発育ダンスとは何ですか?
運動遊び、知育遊びを取り入れたダンスで脳を活性化し、発育を促す運動です。対象年齢であるゼロ歳から6歳ぐらいの時期は、子どもの脳の神経系の発育がグーンと伸びる時期。音を聞いて、見て、真似て、動いて...と頭をフル回転することで、思考や感情をつかさどる前頭葉が活性化したり、認知機能が向上したりという効果が期待できます。参加したママ達からは「人見知りの子が初めて離れられた」という声や、「家でTVを見ながら踊るようになった」など、うれしい声も頂いています。

発育ダンスの様子(ご提供写真)

ーもともとダンスはやられていたのですか?
高校生のころにチアリーディング部に所属していて、大学でも仲間たちとチアダンスのサークルを立ち上げました。と言っても、チアリーディングは「組み体操」のようなパフォーマンス色が強いものだったので、ダンスそのものの経験は少ないんです。

ーでは、どうして発育ダンスに?
保育士として働いていた頃にふと、ダンスを取り入れたレクリエーションをやりたいと思ったんです。そんな時に知り合いが「発育ダンス講座」を開くということで参加してみたら、まさに自分がやりたかったことだと実感して。ちょうど長男を妊娠中のことでした。

ーご自身で教室を開く予定があったんですか?
はじめは勤め先の保育園で活用しようと思っていたら、長男の出産に合わせて引っ越しをすることになったので、退職することになって。おまけに元々引っ込み思案で「私なんかが...」と自分の道を閉ざしてしまうタイプだったので、しばらくは育児をしながら思い悩む日々が続いていたんですけど...

ーきっかけがあったんですね
近しい人が新型コロナウイルスに感染してしまい、入院するという出来事があったんです。幸い命に別状はなく退院ができましたが、「人生一度きりだ」と痛感して。やりたい事があるなら、積極的に挑戦してみようと思うようになり、2021年の8月に初めての教室を開講しました。

保育士歴10年でも、子育てには悩む日々。

ー育児をしながらの挑戦、大変でしたね。
長男は保育園も入れていないのでママ友が少なくて、交友範囲も広い方ではなかったので、はじめは集客に苦労しましたね。インスタで告知したらすぐ集まるだろう...と思ったら、意外と来なくて(笑)。

ー保育園には預けなかったんですね。
赤ちゃんの期間はあっという間ですので、自分の手で育てたいって思ってたんです。でも、子どもとしか接しない日々は思った以上に孤独で、思えばふさぎ込んでいましたね。イライラするぐらいなら、預けた方が良いと今では思います。次男は素直に預けようかなぁなんて...。

ー保育士の経験があってもそう感じるんですね
仕事として他の子を見るのと、自分の子を育てるのとは全く違いましたね。特に働きながらの子育てってこんなに大変だって知らなくて。園児のお母さんたち、今まで現実を知らずに偉そうにアドバイスしちゃってゴメンナサイって思っています(笑)。ママ達に必要なのって「アドバイス」じゃなくて「共感」だったんだなって、自分が同じ立場になって強く思いました。

発育ダンスの活動が、広い世界の扉を開いてくれた。

ー(笑)。活動を続けて変わったことはありますか?
「母親になってもこんなに好きなことをやっていいんだ」ということです。やっぱり、最初はママ達と同じように「母とはこうあるべき」「保育とはこうあるべき」という考えに縛られていました。でも本当はもっと自由で、もっとたくさんの世界がある。発育ダンスがその広い世界へと続く扉を開いてくれたんです。今では活動に協力してくれるママや、地域の高校生たち、イベントのコラボを声がけしてくれるママなど、たくさんの出会いにも恵まれています。

昨年開催されたコラボイベントでのお写真(ご提供写真)

ー今後の活動で目指していることは何ですか?
発育ダンスをしていると、何となく動きがぎこちない子や、発達が遅れている子を見かける機会が多くて。次第に発達障がいにも関心を持つようになり、今は児童デイサービスで保育補助のパートをするようになりました。知人の作業療法士からも子どもの発達支援や運動支援について学び、「こども発達&運動支援士®」という民間資格も取得しています。これからはもっと勉強をして、障がいを持つ子も一緒にダンスをする場、そうした子を持つママ、パパ達を支える場を作っていきたいですね。

ー先輩ママとしてアドバイスをお願いします
世の中にはたくさんのいい人がいるので、一人で悩み、ふさぎこまなくても大丈夫。どうしても困った時や不安な時はネットで調べるんじゃなくて、専門家に相談するといいと思います。無料で相談できる機関や、親身に話を聞いてくれる人々がたくさんいて、きっと力になってくれるでしょう。「誰かが助けてくれる」という前向きに視野を広げていくと、きっと豊かな子育てにつながると思います。

ーありがとうございました!

発育ダンス講師、こども発達&運動支援士®
元田あさみさん

Instagram:@asami_dnc