ステージでリハーサル中の小野寺さん(ご提供写真)
ー留学の経験もお持ちだそうですね
先生から勧められたのをきっかけに高校卒業後、ハンガリーの首都・ブダペストにある国立リスト音楽院へ留学しました。普段の生活では英語すらも通じない国で、レッスンも「30曲を次回までに覚えてきて」という厳しいものでしたね。
ー大変そうですね...
でもハンガリーでは幅広い芸術にふれることが、音楽家にとって必要だと学びました。学生は美術館やコンサートには格安、時には無料で入れましたので、さまざまな芸術や文化、歴史にふれることができました。家庭の都合で予定より早く帰国してしまいましたが、当時の経験が現在の「music in art」の原点になっています。
ー音楽家としての活動は帰国後から?
帰国後は大手音楽教室でピアノ講師をしながらアルバイトをかけ持ちして、そのお金を注いで仲間たちとコンサートを自主開催してきました。でも現在の活動につながる大きな転機は、31歳で長男を妊娠したことですね。