ーいつごろから英語に興味が?
小さい頃、旭川の教会に母が連れていってくれたんです。そこで初めて外国人の方と触れ合い、ユーモア溢れる会話に「英語が楽しい」と感じました。それからずっと英語の勉強に励み、高校生になっても英語好きは変わりませんでしたね。
ーでは、大学は英文科に進学を?
福祉心理学科に進みました。高校の先生に「英語を話せるようになりたいだけなら英文科でなくても良い。英語を使って何かを学べた方が良いのではないか」と、勧められたんですよね。だけど進学後に英語を突き詰めて学びたいという気持ちが見え隠れすることも多く、いつも悩んでいました。そこで、大学4年生の時にアメリカへ1年留学したんです。
ー英語圏の国へ!
渡米当初は私が話す英語が通じなく、落ち込むことも...だけど、とにかく話すことを心がけていたら上達していきました。アメリカでの時間はかけがえのないものとなりましたが、帰国後の就活で現実に引き戻されます。
ー何があったんですか?
帰国したのが日本の就職活動がちょうど終盤にあたる時期で、英語を活かせる 職種の募集はほぼ終了していたんです。病院事務職の内定を頂けたのですが、英語は不要な職場で...それでもせっかく見つけた就職先だったので、手放すことはできなかったですね。
ー医療事務のお仕事は、長く勤めたのですか?
就職して5年経った頃に、夫との結婚を機に退職しました。そして、第一子を妊娠した時に、「子育ては完璧にしたい」と思ったんです。大学進学や就職の時に自分の気持ちを貫かなかったことに後悔があったので、なにかひとつを完遂したいっていう気持ちがありました。産後、長女は繊細なタイプで、泣いたら手をつけられないことが多く「私、子育てもできないんだ...」と自己否定の嵐で、本当に辛かったです。