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○○ママの好きなこと・大切なこと 自由でいい!筆文字&パステルアートで子どもの個性を|さわせこずえさん

2024年11月22日 公開

ときめき筆文字&パステルアート工房 さわせこずえさん

「ときめき筆文字&パステルアート工房」として小学生までの親子対象にワークショップを行っているさわせこずえさん(@kozooe_hudemoji)。小学校1年生の長男、保育園年少の次男を育てながら、会社員、起業家、講師として幅広い活動やSNSでの発信を行っています。「自分の苦しい経験から学んだメッセージを伝えたい」というさわせさんに、現在の活動や子育てについてのお話を伺いました。

Contents

1.「絵心なしでOK!」から夢中になった、筆文字とパステルアート
2.怒ってばかりで、子どもを愛せなかった過去
3.悩みを解消してくれた先生との出会い
4.ママも、子どもも自由でいよう

「絵心なしでOK!」から夢中になった、筆文字とパステルアート

ー書道や絵は長くやられていたのですか?
書道は小中学校の授業で経験しただけです。絵に至ってはむしろ、コンプレックスと言って良いほど苦手意識があって…子どもの頃って、お手本や風景を見ながら「見たまんまを描きなさい」って言われたじゃないですか。それがどうしても苦手だったんですよね。

ーなぜ筆文字とパステルアートをやるようになったのでしょう?
結婚前からもう12年ほど同じ職場に勤め続けているんですけど、次男の出産後、漠然と将来に不安を覚えて。ちょうどコロナ禍だったので、オンラインで自宅にいながら「手に職」を身に付けられることはないかな…というタイミングで見つけたのが、以前から興味があった筆文字のオンライン講座でした。さらに同じ先生が「絵心なしでもOK!」というキャッチコピーで、パステルアートの講座も行っていたので、両方受講することにしたんです。

ーパステルアートとは?
チョークに似た「パステル」という画材を削って粉状にして、指でくるくると描くアートです。型紙を使って描くので絵心がなくても大丈夫ですし、色を混ぜたり重ねたりして、自分だけの作品を作れます。さらに消しゴムで消せるので、何度でもやり直しオーケーです。小さなお子様から年配の方まで楽しめる、癒やしのアートです。

ー夢中になった理由は何だったのでしょう
筆文字は二度書き、三度書きもでき、書道と違って書き順を気にする必要もなく、紙からはみ出てもOK。自分の思うがままに表現していいのが魅力です。
パステルアートはぬくもりを感じる色合いに惹かれました。そして、絵にコンプレックスのあった私でもできたこと、「素敵だね」って言われたことがうれしくて、夢中になりました。どちらも自由度が高く、失敗するのが怖い私の性格にピッタリだったんですよね。

▲顔料(色の元となる粉末)を棒状に固めたのがパステル。クレヨンと違い油分が少ないためサラサラしていて発色が良く、キレイなグラデーションも描けます。

怒ってばかりで、子どもを愛せなかった過去

▲活動中のさわせさん(ご提供写真)

ー活動をはじめたのはいつ頃からですか?
3年ほど前から「ときめき筆文字&パステルアート工房」として活動をはじめました。現在は小学生までの親子を対象に「筆文字アートでお名前を描きます」と「指で描く、パステルアート」の2つのワークショップを開催しています。他にもイベントへ出店したり、作家として誕生日や還暦祝い用のメッセージカードをオーダーメイドで描き、販売したりしています。

ー活動を通じて、どんなことを伝えているのでしょう?
当初は小さなお子さんがいて、自分の時間がとれないママたちの息抜きの時間になればいいなと活動していました。でも今は子どもたちに、もっと自分の思うがままに表現していいことと、創作を楽しいと思えるひとときを作りたいと思っています。さらにパパ、ママにはお子さんの様子を見て、子どもの個性を認めてあげてほしい。そんなことも伝えています。

ー変化していったんですね
実は長男が保育園に通っていた時、すごく悩んでいた時期があったんです。長男はやんちゃな性格で、言うことを聞いてくれないですし、集団行動も苦手で…私はそんな息子にいつも怒ってばかりで、子育ての仕方がダメなんだと自分で自分を責めていました。子どもを愛せているという実感すら持っていませんでした。でも、ある先生との出会いをきっかけに変わったんです。

悩みを解消してくれた先生との出会い

ーどんな先生だったんですか?
年長さんの時に、保育園で子ども向けのアトリエ教室が開講されることになったんです。その先生が凄く素敵な方で…。例えば「リンゴを描こう」と言って長男が他のものを描いても怒らないで「面白いね」と言ってくれたり、私にも毎回「こんな素敵な作品を作ってくれましたよ」「みんなのお手本になってくれましたよ」って言ってくたり…。

ー素晴らしいですね…
とにかく、子どもの全てを「個性」として認めてくれる先生だったんです。だから長男も、とってものびのびとしていて。過去に別の習い事をさせた時は2回で逃げ出してしまったんですけど、アトリエ教室は「楽しい」と言って、皆勤賞でした。

ーそれでさわせさんのお気持ちも変化されたんですね
私も「自分が悪い」と背負い込んでいたものが、「子どもの個性なんだ」と納得することができました。
今思えば、私も子どもの頃、親や周囲の大人に「認められたい」と悩んでいました。だから今は、子どもの自己肯定感をはぐくみ、作品づくりを通じて「どんな子も素敵だよ!」って伝えてあげたいんです。

ママも、子どもも自由でいよう。

▲子どもたちに教えるさわせさん(ご提供写真)

ー同じ悩みを抱えているママも多いかと思います
実際、親子向けのワークショップを開いているとママやパパは口を挟んでしまいがちです。「何で星をピンクで塗るの?」とか「何で海を青で塗らないの?」とか。でも、常識に縛られず自由な発想をできるのも、子どもならでは。大人になると「星は黄色」「海は青」と常識に縛られてしまうのですから、今は否定せず自由にやらせてあげましょうとお伝えしています。

ー現在は起業もされているとか
2年前からオンラインで起業について学び、今年7月に開業届けを出しました。会社には私の活動を理解して貰って、引き続き会社員としても勤めています。
起業塾でみんなが頑張っている姿を見ると、「私も頑張らなきゃ」っていい刺激になりますね。

ー子育て、会社員、起業家とお忙しそうですね
忙しくはあるんですけど、今は焦らずにマイペースを心掛けて、少しずつ少しずつ夢の実現に向けての準備をしている段階です。

ーこれからの目標は?
これからも、たくさんのパパママや子どもたちに「ありのままでいいんだよ」「思うがままでいいんだよ」と伝えていきたいですね。

ーありがとうございました!

ときめき筆文字&パステルアート工房 さわせこずえさん

Instagram:@kozooe_hudemoji