ー書道や絵は長くやられていたのですか?
書道は小中学校の授業で経験しただけです。絵に至ってはむしろ、コンプレックスと言って良いほど苦手意識があって…子どもの頃って、お手本や風景を見ながら「見たまんまを描きなさい」って言われたじゃないですか。それがどうしても苦手だったんですよね。
ーなぜ筆文字とパステルアートをやるようになったのでしょう?
結婚前からもう12年ほど同じ職場に勤め続けているんですけど、次男の出産後、漠然と将来に不安を覚えて。ちょうどコロナ禍だったので、オンラインで自宅にいながら「手に職」を身に付けられることはないかな…というタイミングで見つけたのが、以前から興味があった筆文字のオンライン講座でした。さらに同じ先生が「絵心なしでもOK!」というキャッチコピーで、パステルアートの講座も行っていたので、両方受講することにしたんです。
ーパステルアートとは?
チョークに似た「パステル」という画材を削って粉状にして、指でくるくると描くアートです。型紙を使って描くので絵心がなくても大丈夫ですし、色を混ぜたり重ねたりして、自分だけの作品を作れます。さらに消しゴムで消せるので、何度でもやり直しオーケーです。小さなお子様から年配の方まで楽しめる、癒やしのアートです。
ー夢中になった理由は何だったのでしょう
筆文字は二度書き、三度書きもでき、書道と違って書き順を気にする必要もなく、紙からはみ出てもOK。自分の思うがままに表現していいのが魅力です。
パステルアートはぬくもりを感じる色合いに惹かれました。そして、絵にコンプレックスのあった私でもできたこと、「素敵だね」って言われたことがうれしくて、夢中になりました。どちらも自由度が高く、失敗するのが怖い私の性格にピッタリだったんですよね。