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○○ママの好きなこと・大切なこと 挑戦する心で看護師とハンドメイド作家を両立させるママ|田中みちさん

2024年12月24日 公開

ハンドメイド作家 田中みちさん

看護師とハンドメイド作家の二足のわらじで活動する田中みちさんは、5歳の女の子と3歳の男の子を育てるママ。さらに現在第三子を妊娠中で、この冬に出産予定です。出産と子育てのために今は離職中だという看護師への想いや、ハンドメイド作家としての活動や夢を伺いました。

Contents

1.看護師を離れた理由。
2.1ヵ月でハンドメイド作家デビュー。
3.看護師もハンドメイド作家も大切な自分。
4.選択肢の多さは、余裕に繋がる。

看護師を離れた理由。

ーもともとは看護師をされていたそうですね

そうです。新卒から市内の総合病院で働いていました。長女、長男の出産、育児休暇を経て2022年に職場復帰しましたが、復帰後に長女が保育園を嫌がるようになってしまったんですよね。「保育園に行きたくない」と言う娘の姿を見ていると、私も辛くなってしまって…。

ーそれはお辛いですね。では、お子さんがきっかけで離職を?

それもありますし、仕事柄ずっと緊張感が抜けないことに、私が疲れてしまったのもあります。病院は患者さんの生死が関わる場所ですし、看護師はミスが許されない仕事を任されていますからね。

ーそうですよね…。
仕事自体はやりがいもあるし、きっと看護師ならまたどこかで働けるだろうとも思っていたので、一度プレッシャーのある立場からは離れて、パートや派遣など形を変えて働くことにしました。長女も一緒にいる時間が増えたからか、成長したからかはわからないんですが、保育園に嫌がらずに行くようになりましたね。

1ヵ月でハンドメイド作家デビュー。

ーハンドメイド作家としてはいつから活動を?

下の子の育休の終わりかけぐらいですね。元々裁縫が好きで、ハンドメイドに興味はあったんです。ただハンドメイドの世界に入る方法がわからなくて、手が止まったままだったんですよね。そんな時に、SNSでハンドメイド作家たちが自分の作品を発信しているのを見つけたんです。その中にはママもたくさんいて「ママでも頑張れるんだ」と、衝撃を受けました。

ー入口は意外と近くにあったんですね。

近所でもハンドメイドに特化したマルシェが開催されていたので見に行ったら、ママのハンドメイド作家も多かったんです。「こういう作品が売れるんだ」と実際に売れている作品を間近で見たことで「私もやりたい」と思い、すぐにオンラインのハンドメイドマーケットのアカウントを作りました(笑)。

ーすごい行動力です!

作品を作り貯め、マルシェから1ヶ月後には、オンライン上にお店をオープン。最初は「趣味の範囲で販売して、売れたらいいな」くらいに思っていたんですが、友だちが買ってくれるうちに、知らない人も買ってくれるようになって、徐々に売れ始めました。この頃はパートや派遣の看護師として働いていたので、良いバランスで仕事とハンドメイド作家を両立できていましたね。

看護師もハンドメイド作家も大切な自分。

ー忙しい子育ての中、作品はいつ作っているんですか?

始めた頃は寝かしつけた後に作っていました。夜中に黙々と作るのが好きでしたが体力的に続かなくなり、看護師の仕事をセーブしたというのもありますね。今は子どもたちが保育園に通っている間に作って、夜はしっかり眠るようにしています。作品が売れることももちろん楽しいし、モチベーションにも繋がりますが作る時間の方が好きかもしれませんね。

ー作品を拝見しましたが、華やかな刺繍が目を引くインド刺繍リボンを使ったものが多いんですね。

インド刺繍リボンが好きでよくパーツとして使うので、割合は多いかもしれませんね。作品を作るときは、個性的で大人っぽいデザインと実用性があることを意識しています。可愛いから買ったけど使いづらいのは作り手として嫌なので、購入してくれた方が使いやすいように作品のサイズや形を考えて作っていますね。

ーお子さんにも作るんですか?

作ります!子どもの好きなポイントも加味しながら、私が作りたいものを作っています。ただ子ども特有の好みもあるので、それをくみ取れないとたまに距離を感じるときはあります(笑)。ポシェットをお揃いで作ってみたりして、楽しんでいますね。

ーハンドメイド作家だけで活動していくことは考えませんか?

看護師の仕事も好きなので、ハンドメイド作家と両立していくことが理想です。でも今は出産を控えているのもあり、両立よりも子どもたちといる時間を優先させる予定です。子どもといる時間は今しかないけど、看護師とハンドメイド作家は今じゃなくてもできると思っているんですよね。

選択肢の多さは、余裕に繋がる。

ー焦らず着実に夢を叶えていく姿、かっこいいです。

そう言われると照れます(笑)。看護師のみの時代は、あらゆる面で時間も余裕もなかったので、ストレスが家庭へ影響していた気がするんですよね。最近友人からも、仕事と子育ての両立について相談を受けることがあるんですが、私は転職を勧めることが多いかもしれませんね。

ー転職ですか?

環境を変えるのが一番早い気がしていて…いろんな不安はあるかもしれませんが、そのままずっと同じ状況が続くよりは、良い気がするんですよね。簡単に辞めれないのもわかりますが、ひとつの選択肢として転職も頭に入れておけると、少し気が楽になるんじゃないでしょうか。

ーそうですよね。

私も思い切って働き方を変えたことで、子どもたちと過ごせる時間も増え、看護師をしながらハンドメイドも始めることができました。ハンドメイドを始めた当初は「趣味程度で売れたらいい」と思っていましたが、今は「仕事として胸を張れるようになりたい」という心境の変化もあり、怖がらず挑戦してみることは大切だと身をもって知りました。しばらくは子育て優先の毎日が続く中でも、挑戦する気持ちは忘れずに日々を過ごしていきたいです。

ーありがとうございました!

ハンドメイド作家 田中みちさん

Instagram:@coeur.handmade