しゅふきたアプリアイコン

主婦(夫)の働くをもっと応援

しゅふきたアプリ

しゅふきたは主婦の「働く」を応援する北海道の求人情報サイト

設定

○○ママの好きなこと・大切なこと この夏にオランダ移住!自由な発想で子どもたちを成長させるアート講師|きたみかなえさん

2025年3月21日 公開

正解のないアート®認定講師
きたみかなえさん

きたみかなえさん(@kanae_sorriso.art)は、4歳の男の子と1歳の女の子を育てるママ。保育士時代に短期留学したニュージーランドで「子どもの主体性」を学んだことがきっかけで「アートで子どもの主体性を育みたい」と考え始めます。2024年からは「正解のないアート®認定講師」としての道を歩み始め、ワークショップの開催など精力的に活動中。現在のご活動や、今夏に控える家族でのオランダ移住についても伺いました。

Contents

1.転機はニュージーランドの短期留学
2.子どもも自分も「やりたい」をカタチに
3.家族全員でオランダへ移住!?
4.気軽に立ち寄れるアトリエを作りたい

転機はニュージーランドの短期留学

ー昔から美術が得意だったんですか?
作品を作ることは好きですが、課題に沿った作品作りは苦手でしたね。小学生の時は、みんなと同じものを一斉に作るのが苦手で、「作れません」と図工の時間ずっと泣いていたこともありました(笑)。その後中学時代に油絵を習いましたがアートの道には進まず、高校大学を経て保育士になり、札幌市内の保育園に就職しました。

ーそうだったんですね
保育士の仕事は、やりがいもあり楽しく働いていました。ただ働いて数年経ち、私が園での保育の方針を考える立場になった時に「子ども主体で考えてほしい」と言われることがあったんです。その時に改めて「子ども主体って?」と、突き詰めて考えるタイミングがあったんですよね。

ー具体化するのは、確かに難しいですね
そこで知見を広げようと一度休職し、海外の保育園を見学するために、ニュージーランドへ短期留学したんです。ニュージーランドの保育園では、子どもたちが自分で遊ぶ場所や内容を決めることができたり、子ども同士ではちょっと危ないかなと思う遊びも、先生はギリギリまで見守っていたりと、まさに「子ども主体」で生活している環境でした。

▲留学先で子どもたちが描いたアート(ご提供写真)

子どもも自分も「やりたい」をカタチに

ー研修から帰ってきて、きたみさん自身にも変化はありましたか?
帰国して日本の保育園で子どもたちと絵を描いている時に「白い部分が残っているから塗ろうね」「この部分はこの色で塗ろうね」と、先生たちが誘導するような声掛けをすることに、違和感を抱くようになりました。本当に子ども主体であれば、白い部分が残っていても、その子が自分で良いと思えば認めてあげていいはずですよね。ただ保育園としても、全員がほぼ真っ白い絵というわけにもいかない…そのことも理解していたので、ジレンマを感じていました。

ーそれはモヤモヤします
もっと子どもたちに自由に絵を描かせたい、子どもの主体性を伸ばしたいのに、このままで良いのかな…と保育園での制作の時間は特に考えることが増えていきました。徐々にその気持ちが「何かを始めたい」に変化していき、自分でアートを学んで子どもたちが自由に絵を描ける場を提供しようと思ったんです。そのために、オンラインで「正解のないアート®」という民間のアート講座を受講。2024年の6月からアート講師として活動を開始し、その月に最初のワークショップを開催しました。その様子をSNSで発信したところ反響があり、今は月1回くらいのペースでワークショップを行っています。

▲ワークショップの様子(ご提供写真)

家族全員でオランダへ移住!?

ーどんなワークショップを行っているんですか?
例えばレインボーアートという、虹型にカットした画用紙に色を付けるワークショップであれば、CD裏で光を乱反射させ虹を表現することから始めるなど、興味や想像力を掻き立てるような仕掛けを施しているのが特徴です。どんなワークショップにするか、どういう仕掛けで楽しんでもらうかなどは自分で考えるので、準備にすごく時間はかかりますが、子どもたちが楽しんでいる姿を想像すると頑張れちゃうんですよね。

ー保育士の仕事は?
つい最近、退職したんです。でもこれはアート活動に力を入れたいというよりも、夫の転勤で今年の夏にオランダに3年間移住することになったんです。

ーオランダですか!?ご家族で?
4歳の息子と1歳の娘も一緒にみんなで行きます。息子は最初「お友だちと離れたくない」と落ち込んでいたんですが、保育園の先生たちがオランダについて調べてくれて「こんなものがあるんだって!すごいね〜」と持ち上げてくれているようで、最近は前向きになりました(笑)。

ー移住への不安はありませんか?
オランダには私が好きな画家のゴッホの美術館があったり、現地でアートを習ってみたいなど、楽しみなことの方がたくさんあります。ただ、言語の問題やオランダでは4歳から小学生なので、息子の進学先を調べて決めるなど、やらなきゃいけないことも多いですね。オランダは公用語がオランダ語ですが、英語も通じるようなので、今は朝早く起きて日常会話に困らないレベルの英語を話せるようになろうと勉強しています。

気軽に立ち寄れるアトリエを作りたい

ーオランダでの子育てはどんな感じなんでしょうね
未知ですよね(笑)。でもオランダは「世界一子どもが幸せな国」と呼ばれるほど、子どもが過ごしやすい国と言われているみたいなので、きっと子どもたちにとっても貴重な体験ができる3年間だと思っています。

ーオランダに行ってもアート講師の活動は続けますか?
オンラインでのワークショップは続ける予定です。あとは年に数回は帰国予定なので、余裕があればその時にワークショップができたらとは思っています。ただ、どれくらいの頻度で帰国できるのかもまだわからないので、まずはオンラインでしっかりとアート活動を届けられるようにしたいですね。またオランダでも可能であればワークショップを開いて、現地の子達ともアートを楽しんでみたいです。

ー3年後、札幌に戻ってきた時にやりたいことやこれからのビジョンはありますか?
子どもたちが学校帰りにふらっと「絵を描きにきたよ!」と、定期的に絵を描ける場所を作りたいです。あと個人的に抽象画を習って描き始めたので、そこで自分も絵を描けたら理想的だなとも思います。最近その抽象画をSNSにアップしたことで、大人からも「抽象画を教えてほしい」とワークショップ依頼がくるようになりました。大人も子どもも気軽に立ち寄れるアトリエを作れたらいいですよね。

ーありがとうございました!

正解のないアート®認定講師
きたみかなえさん

きたみかなえさんInstagram:@kanae_sorriso.art