ーまずはお仕事について教えてください。そもそも「健康経営®」とは何でしょうか
従業員の健康推進を行うことで生産性向上を目指すものです。国としても普及を進めていて、ワークライフバランス、メンタルヘルス対策、ストレスチェックの実施など一定の基準をクリアした企業を「健康経営優良法人」として認定しています。会社の入口なんかにロゴが書かれた認定書が掲げられているのを見たことはありませんか?
ーそう言われると見たことが…
意識の高い大学生だと存在を知ってて、就活では認定を持っている企業の人気が高かったりします。一方で、規模の大きな会社がほとんどで、中小企業、特に北海道ではまだまだ認知度が低いのが現状なんです。私は愛する北海道で一つでも働きやすい職場を増やすために、中小企業に的を絞って啓発に取り組んでいます。
ー具体的にはどんなご活動をされてるんですか?
「企業の保健室」と言うとイメージが付きやすいでしょうか。企業の経営者や総務系の方から依頼を受けて、社員の健康管理や健康指導を行っています。まずは社員全員と面談して「眠れているか」「健康上の不安はないか」といった本人の健康状況をヒアリングして、配偶者や子どもなど、家族の健康面も聞き取ります。
ー社員だけでなく、家族も見てくれるのが心強いですね。その後は?
例えば「腰が痛い」というお悩みが多い企業であれば、理学療法士を派遣して業務中にピラティスや体操といった運動の時間を取り入れるようにしたり、「若手のメンタル不調が多い」という兆候をつかんだ場合はベテランや中堅層向けに若手との接し方について研修を行ったり、さまざまな助言やご提案を行います。あとは社員の健康づくりにかかわる講演やセミナーもご要望に応じて開催していますね。
ーそれは助かりますね。実際に、若手が突然会社に来なくなった…とはよく耳にします
「社員の不調に気づけない」という方は多いんですよね。そもそもストレスは目に見えないですし、不眠や抑うつ感などは職場の人に相談しにくいものです。でも私のような外部の人間であれば話しやすいですし、相談者のプライバシーも守った上で客観的に対策に講じられる、というメリットがあります。