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北海道ママの気になること調査隊 文芸社 第23回えほん大賞 絵本部門大賞「まっしろドードー」誕生秘話

2023年7月28日 公開 / 2024年11月2日 更新

札幌にお住まいの二児のママ、結実カタリーナさん初の絵本「まっしろドードー」が、このたび文芸社 第23回えほん大賞、絵本部門大賞を受賞!
誕生秘話をお聞きしました。

結実カタリーナさんにインタビュー


ー大賞受賞、おめでとうございます!えほん大賞へ応募したきっかけを教えてください。

絵本を書きたいという漠然とした夢は高校生から持っていて、えほん大賞のことを知ったのは5年ほど前に見たネット広告がきっかけです。ずっと気になってはいたものの、妊娠・子育てでバタバタしたまま時が過ぎ、30歳が目前となったとき、20代のうちにやり残したことにチャレンジしたい!と考え、応募を決意しました。
締切まであと1ヶ月というタイミングだったので、思い切って仕事を休職して絵本作りをスタート。時には「仕事を休んでまでどうして大変な道を選んでしまったのだろう」と葛藤したこともありましたが、絶対に書ききってみせるという気持ちで昼夜を問わず制作し、誕生した作品です。夫や実家も応援してくれ、子どもの保育園の送り迎えや家事などたくさんサポートをしてもらいました。大賞の連絡が来たときは本当に驚いて思わず叫んでしまいました!私だけでなく、家族・親族一同大喜びでした。

ー絵本のストーリーはすぐに思い浮かんだのでしょうか。

最初は昔から構想していた内容で書き進めていたのですが、ストーリーが壮大すぎて、一旦白紙に戻すことに。新しいアイディア探しで家の中をぐるぐると歩き回っているとき、部屋にあったドードー(※)のぬいぐるみを見て、物語のモデルにしてみようとひらめきました。
物語ではドードーに様々ないたずらをさせました。ドードーに子どもの姿を重ねてみると、母親目線だとつい「やめて〜!」と言ってしまいたくなるいたずらばかりだと思います(笑) でも、ドードー=子どもにとっては楽しくて、意味があること。そしてその行動の先には結果が伴います。「まずは何でもやってみてごらん」、「あなたのやることには意味があるんだよ」そんな2つのメッセージを絵本に込めました。

※ドードー...大きなくちばしが特徴の鳥で、絶滅動物の一種。

ー読者にメッセージをお願いします。

まっしろドードーは、物語に余白を多く残しています。ドードーは何者なのか、どうして増えるのか。細かい設定はあえて書いていないので、読んでくれた方が想像力を膨らませて、オリジナルのストーリーを足していってもらえたら嬉しいです。
そして実は...物語の最後に、ちょっとしたサプライズを用意しています。
私は幼い頃、母に絵本を読んでもらったとき「はい、おしまい」とお話が終わってしまうのがすごく寂しくて。なのでまっしろドードーには、続きを感じるような仕掛けをしてみました。絵本の隅々まで注意深く見てみてください。そして、物語の続きを自由に想像していただければと思います。

まっしろドードー

ぶん・え:ゆみカタリーナ

よるです。アンちゃんがぐっすりねむったあと、まだねむくないまっしろドードーはベッドからぬけだしました。クレヨンで遊ぶと「クレヨンドードー」が生まれ、はちみつを食べると「はちみつドードー」が生まれます。
いたずらをしながらドードーはどんどん増えていって──。
常識を超えた、ゆかいでふしぎな絵本。
第23回えほん大賞絵本部門大賞受賞作品。

【著者プロフィール】
1992年生まれ。
ドイツ人と日本人の両親のもと札幌で育つ。
幼少期はもっぱら読書とダンスに明け暮れた。
青山学院女子短期大学芸術学科卒業。
事務職など経験したのち、フリーランスデザイナーに転身。
見る人が、自分を愛するきっかけになる、そんな作品作りを目指している。
現在も札幌在住。男女二児の母。

※この情報は、2023年6月時点のものです。
絵本のあらすじ・著者プロフィールは株式会社文芸社様のwebページより引用しております。