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2017/10/30[mon] update

マネーコラム【子どもの教育費】

高校卒業後の進路

文部科学省が出している高校卒業後の進路は、国公立大学12.8%、私立大学36.5%、短期大学5.5%、専門学校16.3%と、合わせると7割以上が進学を選択しています。この結果を見ても、主婦が再就職を考えるきっかけに「子どもの教育費が必要だから」という声が多く聞かれるのも納得できます。
では、子ども一人の教育費にはどのくらい必要なのか、同じく文部科学省から発表された、平成26年度「子供の学習費調査」の結果をもとに見ていきましょう。

幼稚園で必要な教育費

私立幼稚園に3年保育で通った場合、1年間で498,000円(月41,500円)、3年間の合計では1,494,000円の費用が必要になります。1年間の内訳としては幼稚園に関わる費用が357,000円、習い事など幼稚園以外の費用が142,000円。

▼ポイント
3才をすぎると習い事に行く子どもが増えてきます。人気なのは水泳・ピアノ・英会話など。2つかけ持ちする場合も多く、発表会や大会などがあると月謝以外にも費用がかかってきます。
※幼稚園は公立が少なく、81.3%の子どもが私立幼稚園に通っています。そのため各自治体では就園奨励費として3月に62,200円(第一子)の補助金を出しています。

小学校で必要な教育費

公立小学校に6年通った場合、1年間で322,000円(月26,833円)、6年間の合計では1,932,000円の費用が必要になります。1年間の内訳としては、教材や給食費など学校にかかる費用が102,000円、学校外の習い事や塾などの費用が219,000円。

▼ポイント
幼稚園の時から続けていた習い事を小学校低学年で終了、または2つを1つに減らすなどし、高学年になると塾へ通うなど本格的な学習補助費に移行していく傾向があります。

中学校で必要な教育費

公立中学校に3年間通った場合、1年間に482,000円(月40,166円)、3年間の合計では1,446,000円の費用が必要になります。1年間の内訳としては制服・教材・部活動・給食費など、学校にかかる費用が167,000円、学校外の習い事や塾などの費用が314,000円。

▼ポイント
入学時に制服・ジャージ・カバン・靴などを揃える必要があり、部活を始める場合には、用具やユニフォームを揃えたり、遠征などの費用が必要になったりします。中学3年生からは高校受験に向けた塾への費用がかかってくることも。毎月の塾費のほか、夏休み・冬休みの特別講習を受ける場合には、プラスして10万円くらいの費用がかかることも珍しくありません。

高校で必要な教育費

公立高校の場合(全体数の70%)
公立高校に3年間通った場合、1年間に410,000円(月34,166円)、3年間の合計では1,230,000円の費用が必要になります。1年間の内訳としては制服・教材・部活動・通学交通費など、学校にかかる費用が243,000円、学校外の習い事や塾などの費用が167,000円。遠方の高校に通う場合は、小中学校ではかからなかった交通費が必要になることも。

私立高校の場合(全体数の30%)
私立高校に3年間通った場合、1年間に995,000円(月82,916円)、3年間の合計では2,985,000円の費用が必要になります。1年間の内訳としては制服・教材・部活動・通学交通費など、学校にかかる費用が740,000円、学校外の習い事や塾などの費用が255,000円。遠方の高校に通う場合は、小中学校ではかからなかった交通費が必要になることも。

▼ポイント
2010年からスタートした高校授業料無償化は、2014年4月から「高等学校等就学支援金」制度に名前が変わり、公立でも私立でも所得制限による授業料の補助が行われています。
※年収910万円程度未満の世帯に月額9,900円
これによって公立高校の授業料は全額無料に、私立高校でも授業料から9,900円分差し引かれての納入になります。

※データはあくまで平均なので、塾や予備校などに行っていない場合も含めた人数割の平均値になります。大学進学にむけて塾や予備校に通う場合、学年・科目数・受験対策などを手厚くすればするほど必要な金額は大きくなるので注意が必要です。高校3年生の1年間だけで、予備校・家庭教師・夏期講習・冬期講習なども含めると100万円かかったという家庭も珍しい話ではありません。

大学で必要な教育費

国公立大学の場合
入学初年度は817,000円、その後の3年間は535,800円、4年間の合計では2,424,400円の授業料が必要になります。

私立大学の場合
入学初年度は1,308,962円、その後の3年間は1,052,893円、4年間の合計では4,467,641円の授業料が必要になります。

短期大学の場合
入学初年度は1,113,008円、2年目は866,955円、2年間の合計では1,979,963円の授業料が必要になります。

専門学校の場合
入学初年度は737,565円、2年目は569,739円、2年間の合計では1,307,304円の授業料が必要になります。

▼ポイント
大学生になると、自宅からの通学か下宿などになるかでも費用が変わってきます。遠方の大学へ通い下宿をする場合には、別途仕送りが必要になります。仕送りの金額について正解はありませんが、生活費の一例として仕送り7万+奨学金2万+アルバイト3万=12万円くらいが必要になるかと思われます。
また、授業料の他に、入学式用のスーツ・パソコン・電子辞書・教科書・通学用定期・保険・自動車学校、20歳になると成人式・国民年金の納付など、高校までとはけた外れに費用が必要になります。何にどこまでかけるか、子どもと相談しながらの見極めが必要になってくるでしょう。

幼稚園から大学まで19年間の平均的な教育費を合計してみると…

私立幼稚園・公立小学校・公立中学校・公立高校・国公立大学 ⇒ 853万円
私立幼稚園・公立小学校・公立中学校・公立高校・私立大学 ⇒ 1,057万円
私立幼稚園・公立小学校・公立中学校・私立高校・国公立大学 ⇒ 1,028万円
私立幼稚園・公立小学校・公立中学校・私立高校・私立大学 ⇒ 1,233万円
【まとめ】
教育費があまりかからない小学校時代にどれだけ貯められるかで、その後の家計計画が変わってきます。高校までの教育費については、日々の収入からやりくりして捻出したいものですが、大学や専門学校に進学する場合は、金額が急に大きくなりますので、できるだけ早いうちから準備をしていくほうが良いでしょう。
できることなら児童手当を全額貯蓄することをオススメします。児童手当を全額貯蓄すると、中学卒業時には198万円になります。公立大学に進学し、自宅から通学する場合は、これでまかなえます。遠方の大学で仕送りする場合や私立大学へ進学する場合は、プラス300〜400万円必要ですが、児童手当分198万円があるのとないのとでは、大きく違ってくるのではないでしょうか。また、子どもが大学を卒業するころには、ご自身の老後のお金も用意しなければならないので、バランスを見ながら計画をたてていくことが必要です。
ファイナンシャルプランナー/平山 希(ひらやまのぞみ)

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