いくらかかる？人気習い事と塾の費用相場

2024年10月28日公開

子どもの小学校入学を機に、短時間でも働くことを意識し始めるママも多いのではないでしょうか。同時に子どもを習い事や塾に通わせたいという方も少なくないはず。今回は人気の習い事5つと、塾にかかる費用の相場を紹介します。

子供の習い事はいくらかかる？平均費用を紹介

まずは子どもの習い事と塾でかかる費用の全体像から見ていきましょう。下図は文部科学省の統計による「補助学習費」（学習塾や家庭教師など学習に用いられる費用）と「その他の学校外活動費」（スポーツやピアノ等のいわゆる「習い事」）を一覧表にしたもの。

早い段階の体力づくりや感性の成長を意識するためか、「習い事」に使う額の比率は公立・私立学校ともに幼少期のほうが高い傾向にあります。
この数字が逆転するのが、受験を意識しはじめる小学校高学年です。公立・私立いずれも3・4年生ごろから「補助学習費」が上回っていることが分かります。

参考：文部科学省「令和3年度子供の学習費調査　学年別補助学習費」より一部編集（https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-100012573_3a.pdf）

小学生に人気の習い事5選と費用相場

続いては人気の習い事とその費用を紹介します。相場は、しゅふきた編集部が24年10月の時点に独自に調査・集計したものになります

1. スイミングスクール
小学生の習い事として長年人気がある水泳。体力作りや水泳の技術習得はもちろん、忍耐力や協調性も育むことができるため、多くの保護者から支持されています。
費用相場：月額6,000円〜10,000円程度

2. ピアノ教室
音楽教育の一環としてピアノ教室も高い人気があります。音感やリズム感を養うだけでなく、集中力や表現力を高める効果も期待されています。
費用相場：月額7,000円〜15,000円程度（個人レッスンの場合）

3. サッカースクール
運動能力の向上やチームワークを学ぶ場として定番の習い事です。男の子に特に人気があり、定期的に試合や大会に参加できるのも魅力の一つです。
費用相場：月額5,000円〜8,000円程度（チーム費やユニフォーム代含む）

4. 英会話スクール
小学5年生から英語の授業が組み込まれたことやグローバル化を背景に、早期から英語を学ぶ小学生が増えています。
費用相場：月額8,000円〜12,000円程度

5. 体操教室
運動神経の基礎を養うために人気の体操教室。柔軟性やバランス感覚を養うことができ、小さな子どもにもおすすめです。
費用相場：月額6,000円〜9,000円程度

塾の費用相場

学習塾は小学4年生から通い始めるケースが多く、大きく分けて集団指導、個別指導、通信教育の3つに分かれています。学校別の学習塾費用平均は以下。

参考：文部科学省「令和3年度子供の学習費調査　学年別補助学習費」より一部編集（https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-100012573_3a.pdf）

1. 集団指導塾

集団指導塾は、複数の生徒が一斉に授業を受けるスタイルで、学校の授業の補習や受験対策に利用されることが多いです。費用は比較的抑えられています。
費用相場：月額15,000円〜25,000円

2. 個別指導塾

個別指導塾では、生徒1人ひとりに対して個別に指導が行われるため、よりきめ細やかな学習サポートが提供されます。その分、費用は集団指導よりも高くなる傾向があります。
費用相場：月額20,000円〜40,000円

3. 通信教育

自宅で学習できる通信教育は、通塾が難しい家庭や、自分のペースで学習したい生徒に選ばれる方法です。インターネットを利用したオンライン学習も普及しています。
費用相場：月額5,000円〜10,000円

費用の変化に要注意

習い事や学習塾は、学年や習い事のコースによって費用が変化します。
例えば、学習塾では、学習コース変更の提案を受けることもあります。お子さんの学力が良い場合「私立中学校を目指しませんか？」と、より学費のかかるコースを勧められることがあったり、試験前や夏休み・冬休みに短期講習や特別授業を提案されたりする場合があります。習い事も同様に授業のレベルや学年に合わせてコースの変更を勧められる場合も。また、北海道は冬季に限り「暖房費」や別施設の利用費が増える場合があります。親としてはつい「子どものために」と受け入れてしまいますが、思わぬ出費につながるケースも珍しくありません。