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リアルストーリー 子育てや家事といった主婦ならではの経験が大切な能力として生かせる仕事です。【ホームヘルプサービスステーション禎心会北】

2021年7月5日 公開 / 2024年10月28日 更新

インタビューしたのは/湯浅さなえさん(39歳)
ご主人と6歳の娘さん、3歳の息子さんの4人家族。2年半前から「禎心会北センター」のホームヘルパー(訪問介護員)として、9:00〜17:00の時間内でパート勤務。介護福祉士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーターの資格を持っている。

ご自宅を訪問するホームヘルパーは、子育てや家事といった主婦ならではの経験が大切な能力として生かせる仕事です。

大学卒業以来、ずっと福祉の仕事をしてきました。
「禎心会北センター」でこの仕事を始めたのは、2年半ほど前からです。その前は、特別養護老人ホームやケアマネジャー、児童デイサービスなど、福祉の仕事に携わってきました。禎心会系列の施設を中心に働いてきたのは、個人の意見を尊重してくれたり、待遇面が良かったからだと思います。高校生の頃に、同居していた祖母が認知症になってしまったのですが、当時はどうしてあげればよいかわからなくて…。その経験が福祉の道に進みたいと思うきっかけとなり、大学で福祉を学んで介護福祉士の資格を取得したんです。結婚や出産を経て、下の子が5カ月の時、上の子を保育園に入れようと考えたタイミングで、今の仕事を始めました。ホームヘルパー(訪問介護員)は、ご自宅で暮らしている高齢者の方や障害をお持ちの方など、利用者様の身体介護や生活援助をする仕事です。お買い物や入浴、お掃除、料理や着替え、洗顔など、その方が生活するうえで大変なことのお手伝いを、ケアマネジャーが作ったケアプランのもとで行います。すべて自分でやってしまうのではなく、例えば料理なら、可能な範囲で利用者様と一緒に作ることもあります。最後の味付けや、和える作業などに参加していただくことも。ケアプランはお一人おひとり違いますが、決まった時間内にやるべきことを終える必要があります。また、ご自宅というプライベートな場所に伺う仕事ですから、生活の仕方やご意向も人によってさまざまなんですね。お怪我や事故がないように安全面に配慮しながら、現場でやるべき作業を進め、お話ししながらコミュニケーションをとるといった具合いに、前にも後ろにも目があるつもりで全方向に気を配ることが大切だと思います。
隙間時間を活用して、買い物やご飯支度を済ませます。
子どもたちを保育園に預けているので、勤務時間は9:00〜17:00にしています。自宅から利用者様のお宅へ直接自家用車で伺うので、書類の提出やミーティングで事業所に行く時以外は直行直帰という働き方が基本。予定は日にもよりますが、多い時は1日5軒ほど、少ない時は午前午後で2軒くらいといった感じでしょうか。朝と夕方は30分程度の短時間が多く、昼は比較的長めのご利用が多いです。福祉関係の仕事経験はありましたが、じつはホームヘルパー(訪問介護員)は、今の職場が初めてでした。ひとりで訪問するようになったばかりの頃は、その場で質問できる先輩がいないので、とても緊張したものです。とにかく事故がないように気をつけながら、「いつでも連絡していいからね」と言われていたので、「何かあったらすぐに会社へ連絡しよう」と電話を御守りにしていました。
独身時代から料理はしていましたが、仕事を通して、さらに機会が増えました。ご利用者様のお宅の冷蔵庫にある食材を使って、その場で調理するという経験がなかったので、頭をフル回転させてレシピを考えるんです。「こんな風に料理したらおいしかったよ」と教えてくださるご利用者様もいらっしゃるので真似してみつつ、限られた材料と時間で料理をしたり手早く準備する腕は上がったかなと思います。また、勤務先で働く仕事と違って、今は予定と予定の間に隙間時間ができるんですね。その時間で買い物を済ませたり食事の準備をしておいたりできますし、うちの職場は子どもの体調不良などの急な休みにも対応していただけるので、子育てしながら働く主婦としては、家事と仕事のバランスが取りやすいと感じています。
子どもができたら、挑戦したかった仕事です。
以前から、子どもが生まれたらやってみたいと思っていた仕事でした。施設で働いている時は10人くらいの方を担当するので、ひとりにかかりっきりになることができません。限られた時間の中でやるべきことを終えなければなりませんから、寝たきりの方は食事介助や排泄介助などで関わる時間があっても、自立して生活できる方とはあまりお話しする時間が取れないこともあったんです。私の場合、寂しそうにしている様子が気になってしまい、「もうちょっとお話ししたいな」「もっと関わりたいな」と思いながらも、時間に追われてしまうことがあって…。もちろん、今でも時間は限られているのですが、その時間はひとりの方に集中できます。料理や掃除などの作業をしながらとはいえ、じっくりコミュニケーションがとれる方が、私に向いているのかもしれません。子育てしていると、時間の大切さが身に染みるものです。朝は特に時間との闘いになりますから、どういう順番で何をするか優先順位をつけたりしますよね。その経験は仕事にも生きているようで、「オーブンを使う前に、レンジで解凍しておかなきゃ!」といった具合に、やるべき事の組み立ては、昔よりうまくなった気がします。自分自身の子育て経験も、無意識のうちに仕事の役に立っているのかもしれません。

湯浅さんは、いつも「教えていただく」という姿勢がある方。「この人に来てほしい」と思っていただけるヘルパーさんです。

いつもさわやかな湯浅さんは、利用者さんに「うちに来てほしい」と思っていただけるヘルパーさんだと感じます。「教えていただく」という姿勢があるので、話し方や言葉づかいにその気持ちが表れているんです。
ホームヘルパー(訪問介護員)は利用者様のお宅に伺う1対1の仕事ですから、今は初任者研修以上、昔のヘルパー2級以上の資格が必要です。とはいえ現場経験は問いません。資格があっても未経験の方、これから資格を取って働きたいと思う方にも挑戦していただきたいと思っています。私自身もヘルパー2級の資格だけ取り、38歳の時に未経験から始めて、気づけば20年以上が経ちました。現在は19名のスタッフで運営していますが、10年以上勤務しているベテランさんもいっぱいいますし、20年近く勤務していらっしゃる方もいるんです。どのスタッフも、子育てを経験したり、ある程度の年齢を重ねてから、この仕事を始めた方が多い印象です。訪問先ではいろんな作業を並行して進める必要があるので、主婦の家事経験が自然と生きるんですね。着替えをお手伝いしながら、体にお怪我がないか、体調の変化がないか確認する必要もあります。それは子育てにも通じること。年を重ねたからこそ気づける視点や、主婦ならではの能力が生かせる仕事だと思います。
管理者 サービス提供責任者 担当/兼崎満江さん

社会医療法人 禎心会 禎心会北センター
ホームヘルプサービスステーション禎心会北

がん、心疾患、脳卒中を中心とした医療を提供する、社会医療法人 禎心会 札幌禎心会病院が、地域密着型病院として高齢者の医療から介護までを支援する事業として運営する、居宅介護支援事業所ホームヘルプサービスステーション訪問介護ステーション。
北海道札幌市北区新川1条6丁目3番3号
TEL.011-768-6110

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