ライフステージに応じた自分らしいキャリアを。「釧路信用金庫」の総務部で子育てと仕事を両立する春田さん

2025年1月13日公開 / 2025年1月14日更新

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、釧路信用金庫の総務部で働く春田夏紀さんです。2度の産休・育休を経て、自分らしいキャリアを築く春田さんに、仕事のやりがいや苦労、今後の夢についてお聞きしました。

釧路信用金庫　総務部上席調査役代理　春田夏紀（はるたなつき）さん
釧路市出身。夫と長男長女の4人暮らし。江別市の短大を卒業した後、地元で働きたいと2001年に釧路信用金庫へ入庫。支店、本店で窓口業務を経験した後、総務部に異動。総務部では、自身の育休・産休取得の経験から職員の相談に乗ることも。週末は、子どもたちの部活動のサポートに追われながらも、長女とのショッピングや部屋の模様替えが息抜きに。

2児の子育てをしながら信用金庫の総務を担当

2001年に釧路信用金庫に入庫し、現在は14歳と11歳の2児の子育てをしながら働く春田さん。
そんな彼女のキャリアは支店の窓口業務から始まりました。初めは金融知識も乏しく、緊張続きの毎日でしたが、大切にしてきたのは「お客様との交流」。なじみのない本州からの観光客の忘れ物に対応した際には、感謝の手紙をもらったこともあったそう。
「数多くある金融機関の中で、当金庫を選んでいただく意味は常に考えていました。『お金を預ける場所』にとどまらず、お客様が気持ち良く利用できる場にしたかったのです」と当時を振り返ります。そんな彼女が本店へ異動し、窓口業務を経て総務部に配属されたのは、今から7年前のこと。
現在は、職員の人事・労務手続きやサポートをはじめ、組織全体にかかわる幅広い業務を担当しています。「給与計算や労務関連の仕事は、法的な知識が求められるため責任は重いですが、産休や育休制度へのアドバイスなど、実体験を基に職員の役に立てるのがうれしいです」とやりがいを語ります。

個人のライフイベントに寄り添える金庫内体制づくりを

金庫内では、産休・育休制度を先駆けて利用してきた春田さん。以前は同期職員とキャリアを比較することもありましたが、育児と仕事のいずれにも優劣をつけない働き方に今は満足しています。「子育てをしながらその瞬間にできる仕事に全力で取り組んできました。今後子どもが成長する中で、機会があればキャリアアップにも挑戦したいです」。一方で、春田さんは育休・産休取得者をサポートする立場としての難しさも理解しています。「人員減により増えた業務を補う仕組みや体制づくりも必要です。総務などが中心となり、制度利用者とサポート側が『お互い様』と思える企業を目指したい」と語ります。
そんな彼女の今後の目標は、総務として必要となる法制度の知識や情報の幅を広げ、ライフイベントを迎えたり、働き方に悩む職員の支えになること。一方、プライベートでは子どもたちの挑戦を応援し続けたいと考えています。春田さんが自分らしく子育てと仕事を両立する日々はこれからも続きます。