転勤族として道内各地で暮らしてきた伊藤美也子さんが、釧路に来て最初に感じたのは子育て情報の乏しさでした。当時1歳になる娘を育てていた彼女にとって、育児の傍ら自分で調べて必要な情報にたどり着くのは大変なこと。同じように困っているお母さんも多いのでは?と感じた伊藤さんは、帯広で子育て情報誌に携わった経験とスキルを生かし、Haportの活動を開始します。知り合いがゼロの状態からブログで発信を始め、現在は主にSNSを通して、公園情報や子連れで行ける飲食店情報、講座やイベント情報等を提供。念願だったフリーマガジンも発刊しました。
設立5年目となるHaportの活動を支えたのは、地元のお母さんたちから届く「ありがとう」の声。「Haportのお陰で子育てが楽しくなった」「転勤族で心細かったがHaportに助けられた」という声に、何度も励まされたそうです。「子育ては100人100通り。正解はありませんが、自分の発信が誰かに届き、釧路での子育てがより楽しく豊かになるなら、こんなにうれしいことはありません」。
更に、日々の情報発信と共に力を入れているのが、子育て応援イベントです。10月には釧路市の『輝くまちづくり交付金事業』として『釧路子育てフェス〜おさがり広場2021秋〜』を開催しました。着なくなった子ども服を、希望者が参加費を払って詰め放題で持ち帰る『おさがり広場』が大好評!今後もこうしたイベントの他『ミニおさがり広場』の定期開催も考えているそうです。
アクティブに活躍を続ける伊藤さん。今後の夢を伺うと「介護の仕事をしているので、子育てだけでなくシニアを取り巻く環境にも関心があります。今後はシニア向けの情報誌も作りたいですね。シニア世代と子育て世代の橋渡しなど、アイデアはいろいろあるので、これからも自分をアップデートしながらチャレンジしていきたいです」と、目を輝かせて話してくれました。