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両立サポート 保育園・幼稚園での「慣らし保育」は、ママにも子どもに大事な期間

2025年1月20日 公開

保育園や幼稚園に入園が決まり、うれしい気持ちと同時に不安も感じているママも多いのではないでしょうか。入園後に設けられる「慣らし保育」は、子どもが新しい環境に慣れていくための大切な準備期間です。けれど、「仕事復帰のタイミングをどうすればいいの?」「延長になったらどうしよう?」などの悩みもあるはず。この記事では、慣らし保育の仕組みと期間、仕事復帰のタイミングなどについて、ママの視点に立ってご紹介します。スムーズな保育園生活のスタートに向け、ぜひご参考にしてみてください。

入園前の「慣らし保育」は、子どもだけではなく親にも大事な期間

慣らし保育とは、子どもを保育園・幼稚園に預ける時間を少しずつ延ばしながら、新しい環境に慣れていくためのステップです。お子さんが初めて経験する集団生活。ママ・パパの元を離れて過ごす不安を和らげ、安心して園生活を送れるようにするための大切な準備期間なのです。
加えて、慣らし保育は保護者にとっても重要な時間。送迎の時間配分や持ち物の準備、園からの連絡事項の確認など、多くのことを学び、「保育園・幼稚園に子どもを預ける親としても」慣れていく必要があります。また、子どもが体調を崩した時の対応なども、この時期に学ぶべき要素の一つです。

慣らし保育の基本的なスケジュール

年齢によってスケジュールは異なりますが、一般的な流れをご紹介します。

0〜2歳児の場合
・1週目:1〜2時間の保育からスタート
・2週目:給食までの保育に移行
・3週目:午睡を含めた保育を開始
・4週目:通常保育へ

3歳以上の場合
・1週目:午前保育
・2週目:給食まで
・3週目:通常保育へ

ただし、これはあくまでも目安です。お子さんの様子によっては、以下のような場合に期間が延長されることもあります。
・体調を崩した場合(いわゆる「保育園の洗礼」)
・保育園の環境になかなか慣れない
・お昼寝ができない
・食事や水分摂取が難しい

このような状況に備えて、会社や保育園、家庭内での調整について、以下のようなことを事前に話し合っておくことをおすすめします。

【会社との確認事項】
・慣らし保育期間中に予定より早くお迎えが必要になった場合の勤務の取り扱いについて
・体調不良時の緊急対応(早退や休暇)のルールについて
・時短勤務の利用可否について

【保育園との確認事項】
・お子さんの体調変化や様子の連絡方法について
・預かり時間の延長が必要になった場合の対応について
・緊急時の連絡順序(どちらの親に先に連絡するか)について

【家族での話し合い事項】
・夫婦での送迎分担について
・実家など親族のサポート可能範囲について
・急な早退が必要な場合の対応優先順位について

慣らし保育と仕事復帰のタイミング、どう調整する?

保育園入園は基本的に4月1日からのケースが多いため、仕事の復帰時期との調整が重要になってきます。スムーズな職場復帰のためには、以下の点について事前に確認・相談しておくことをおすすめします。

【会社に相談しておくべきこと】
・慣らし保育の期間と復帰日について
多くの場合、慣らし保育期間が2週間程度必要となります。復帰日を月の中旬以降に設定できるか、また復帰初期は時短勤務が可能かどうかなど、早めに上司や人事部門に相談しましょう。

・有給休暇の取り扱いについて
慣らし保育期間中は、予定より早くお迎えに行く必要が出てくることもあります。そのような場合の勤務時間の取り扱いについても、事前に確認しておくと安心です。

【Pick Up】札幌市の慣らし保育制度
札幌市では、職場復帰前に慣らし保育を開始することができます。新規就労の場合や育児休業明けの場合、入所日から13日以内に働き始めるのであれば、職場復帰前の慣らし保育が可能です。
・認可保育所等に入所する日を1日目として、その認可保育所等の開所日で数えて13日目までに就労(就学)を開始または復職する必要があります
・13日目までに就労等を開始できない場合は、入所が取消しとなる可能性があります
・土曜日が閉所している保育所の場合は土曜日を除いて13日目までとなります
・13日目が勤務先の休業日の場合は、その直後の出勤日からの勤務開始となります
実際のスケジュールは子どもの状態や園の方針により異なりますので、各園と調整の上で進めていきましょう。また、就労状況等により対応が困難な場合は、園に相談することをおすすめします。

仕事復帰と慣らし保育をうまく進めるコツ

慣らし保育をスムーズに進めるために、事前に準備しておきたい3つのポイントをご紹介します。

お子さんの環境づくり
・自宅以外の場所でも過ごせるように慣らしておく
・様々な食感や味の食事を経験させておく
・集団生活に慣れるため、児童館などで遊ばせてみる
・絵本などを通して、保育園がどんな場所かお話ししておく

保護者の準備
・通勤経路と保育園までの移動時間を実際に確認する
・持ち物の名前付けなど、入園準備を余裕を持って進める
・緊急連絡先の整理と共有

家族での話し合い
・送迎の分担
・発熱時の対応を家庭内で事前にシミュレーションしておく
・家事分担の見直し

慣らし保育期間中は、子どもの体調管理も重要です。生活リズムが変わることで体調を崩しやすい時期でもあるため、十分な睡眠時間の確保や、規則正しい生活リズムを心がけましょう。また、お子さんの様子をよく観察し、体調の変化にはすぐに気付けるよう注意を払うことが大切です。

【しゅふきた編集部が先輩ママに聞きました!慣らし保育体験談】

「初日から大泣きで心配でしたが、1週間ほどで笑顔が見られるようになりました」(1歳児ママ・Aさん)
保育士さんに『泣くのは自然なことです』と言われ、少し気持ちが楽になりました。子どもの様子を見ながら、慣らし保育の期間を2週間から3週間に延長してもらい、結果的にスムーズに通えるようになりました。

「仕事復帰のタイミングで悩みましたが、予定より1週間遅らせて正解でした」(0歳児ママ・Bさん)
最初は1週間の慣らし保育で大丈夫かなと思いましたが、保育園の先生と相談して2週間に延長。会社にも理解してもらえて、余裕を持って復帰できました。

「上の子の時は慣れるまで1ヶ月かかりましたが、下の子は1週間でスムーズに」(2歳児・0歳児ママ・Cさん)
子どもによって全然違うんだなと実感。同じ保育園だったので、上の子の経験を活かして心の準備ができました。

「慣らし保育中に発熱で2日お休み。その分延長になりましたが、焦らなくて良かった」(1歳児ママ・Dさん)
保育園デビューで緊張していた矢先の発熱でしたが、保育園の先生から「よくあることです」と声をかけていただき、気持ちが楽になりました。

「最初は給食を全く食べられなかったのですが、先生が工夫してくれて少しずつ食べられるように」(2歳児ママ・Eさん)
家では良く食べるのに、慣れない環境だと難しいみたいでした。先生が楽しく食べられる雰囲気を作ってくれて、今では給食が大好きになりました。

「ママ友と情報交換しながら乗り切りました。みんな同じように不安だったんです」(1歳児ママ・Fさん)
入園説明会で知り合ったママさんたちと連絡先を交換。慣らし保育中の過ごし方や持ち物の工夫など、いろいろ情報交換できて心強かったです。

まとめ

慣らし保育は、お子さんが安心して保育園生活を始めるための大切な準備期間です。この期間は、子どもにとっても保護者にとっても新しい生活への第一歩。焦らず、お子さんのペースに合わせながら進めていくことが、その後の園生活を快適に過ごすためのカギとなります。事前の準備と調整を丁寧に行い、必要に応じて保育園の先生や会社と相談しながら、無理のないスケジュールで進めていきましょう。慣らし保育を通じて、親子ともに少しずつ新生活に慣れていけることを願っています。

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